夕張岳 ユウバリダケ 標 高 1668m 日本の山1000 山 域 夕張山地
登 山 記 録
登山月日 2015年7月30日
登山経路 林道終点登山口6:40〜(冷水沢コース)〜望岳台8:40/8:45〜夕張岳10:30/11:20〜望岳台12:35〜登山口14:30
行動時間 登り 3時間50分 下り 3時間10分 合計 7時間50分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス シューバロ湖の先、未舗装林道を8キロ入る
トレイル 良く整備された人気の快適トレイル
水場・トイレ 登山道入り口近くに夕張ヒュッテにトイレある 水場は冷水沢コース途中に湧水ある
その他 花の名山夕張岳を満喫
山行記


シューバロ湖に架かる橋・夕張岳登山口案内看板


望岳台・ガマ岩


高層湿原が広がる


山頂直下の・・神社・一等三角点夕張岳

2015年夏、北海道山行の最後の山である。10年以上も前に一度登っている夕張岳であるが、まだ林道が冬季閉鎖中で8キロの林道を歩いて登山道に入り、霧深き中山頂に立った思い出があるが、記憶には遠い夕張岳である。今日はその時一緒に歩いたほろしり氏と一緒である。
夕張市の炭住の町清水沢で合流し、ほろしり氏の車で登山口に向かう。夕張シューバロダムが完成しさらに大きくなったシューバロ湖に架かる橋を渡って、夕張林道に入る。11年前に歩いた記憶が蘇って懐かしい。登山口になる林道ゲートの前には数台の車が停まっていた。夏休みに入っているので平日でもにぎわう花の名山だと思った。林道ゲートを入りすぐに冷水沢コース登山道入口になっていた。林道をまっすぐ進めば夕張ヒュッテがあり、馬の背コースの登山口である。登山道は樹林帯の中緩く登って行く。人気のコースであるからとてもよく整備されていて歩きやすい登山道である。樹木には樹名プレートも下げられている。水場の冷水沢で一息入れ、馬の背コースと合流するころには先行した地元の子ども達を引率する団体を追い越す。この辺りはシラネアオイの群生地であるが、この時期にはもう咲いていない。少し急坂になり左前方に芦別岳やキリギシ山が見えてくるとコースの中間点望岳台であった。望岳台を過ぎて少し進むと雨がぱらぱらと降ってきて雨着をつけた。前山の前をトラバースしガマ岩を過ぎると高層湿原が広がっていた。前回は霧の中でその全容は見えなかったが、今回は湿原の全容が開け、アヤメなど湿生の花が咲くお花畑が見ごろである。木道もある湿原を過ぎると蛇紋岩の露出する吹き通しに出て、前方に夕張岳が望まれる。吹き通しにはウルップソウの亜種のユウバリソウやユキバヒゴダイ・タカネツメクサなどが咲き乱れていた。金山方面からの道を合わせ、400mほどの急登を凌げば祠の立つ・・である。祠の前にザックをデポして、すぐ先の一等三角点の夕張岳山頂に着いた。残念ながらガスが上がってきて山頂からの展望はいまいちであった。時を同じくして登り付いた団体などが続々と詰めかけにぎやかな夕張岳山頂になったので、山頂を譲って祠に下った。祠の前で昼食休憩を取り高山植物が咲き乱れるお花畑でミヤマリンドウやムシトリスミレなどをカメラに収めた。団体などが山頂を後に下るのを待って、シンガリを務め湿原のお花畑でもゆっくり写真を撮りながら夕張岳を後にした。夕張岳が北海道を代表する花の名山であることを実感した。

夕張岳は花の名山







夕張岳 ユウバリダケ 標 高 1668m 日本二百名山

山 域

夕張山地
登 山 記 録
登山月日 2004年6月19日
登山経路 林道ゲート6:05〜登山口7:45〜冷水沢水場〜馬の背コース分岐9:10〜望岳台9:40〜1400m湿原〜切通〜山頂11:15/11:45〜望岳台13:15〜登山口14:15〜林道ゲート16:15
行動時間 登り5時間10分 下り4時間30分 合計10時間10分(休憩時間を含む)
天  候 曇・霧雨
メンバー ポロシリ氏と二人

情  報

アクセス 夕張市から林道に入るが林道は閉鎖されていた。林道開通は例年6月最終土曜日のようだ。
トレイル 冷水沢コースはよく踏まれている。その先も人気の山で整備が行き届いている。
水場・トイレ 冷水沢に水場有る。トイレは登山口にある。
その他 北海道には珍しい山頂湿原の山であるが規模は小さい。

 
一等三角点の山頂と固有種の・・・

 
 

山行記

どんよりとした曇り空の下、苫小牧から追分町・夕張市を走って夕張岳登山口に向かう。
夕張岳登山口への看板の脇に林道の状況が掛けられていたのが気になったが委細かまわず車を進めると林道ゲートがあった。ゲート前には3台の車が止まっていて2組のパーティが出発しようとしている。ゲート脇には夕張岳ヒュッテまで9キロの看板が掛けられていた。
山開きは来週の土曜日と言うことで、林道はそれまでは開放しないようだ。長い林道歩きに気持ちが萎えそうになる。然し私はそんなことを言ったら北海道の山を制覇するのに何回足を運ばなければならないのかと自問しながら、林道歩きに尻込みするポロシリ氏をけしかける。そして気合いを入れて林道にはいるのであった。
林道を1キロほど歩くと後ろから林道整備の作業員を乗せた車が来た。うまいこと拾ってもらって、約3キロほど林道歩きを稼ぐことが出来た。先行した2組には申し訳なく思うのであるがこれも運と言うものだ。神戸から来たという単独行者と更に林道を1時間半歩いて登山口の駐車場に到着した。ここには仮設トイレもある。既に8時近くになっていてこれから山頂往復7時間を考えると気分がめいる。
夕張岳ヒュッテへの道を左に分けて、冷水沢コースに入る。最初は緩い勾配の登山道も冷水沢の水場に近づくと傾斜が増してくる。水場は丁度良い休憩場所である。エキノコックスなど気にすることもなく、冷たい水で喉を潤す。
夕張岳ヒュッテから直登する馬の背コースとの合流点が尾根道であった。ここら辺りからガスが掛かり始め、登山道脇の笹が水を含んでいる。迷わず雨着をつける。望岳台迄の30分間はこの登山道で一番の急坂で、露岩や樹木に手を掛け、体を引き上げると汗びっしょりとなる。素晴らしい展望が得られる望岳台はガスで何も見えない。更に憩沢・前岳湿原とガスの中を急ぐ。
1400m湿原から上は木道も整備された山頂湿原となる。湿原の荒れはひどく、植生の回復は進んでいないようだ。切通しへの直下には残雪があり、雪渓となっていた。ここを乗り越えると砂礫の中に可憐な花が咲き誇っていた。花を愛でるのは山頂を極めてからと、最後のハイマツ帯をあえぐ。
歩き始めて5時間を過ぎた最後の登りに息が切れて足が上がらない。大きく肩で息をしながら、ようやく夕張神社の鳥居の前に到着した。ここでザックを下ろしカメラを持って霧に咽ぶ山頂へ。露岩に可憐な花開く中、一等三角点の山頂を踏む。
北海道の真ん中に位置し、絶好の展望台と言われる夕張岳山頂は残念無念展望ゼロのガスの中であった。神戸の単独行氏もあとに続いて記念の写真を撮る。
神社に下って風を除けながら昼食をとる。
花を写真に納めながら下るのであるが、霧雨の中ではそれも長くは続かない。黙々と登山口まで下り、更に9キロの林道を2時間かけてゲートまで下ると疲労困憊で有った。
明日、予定の神威岳は天候も悪そうだし、この疲労を引きずったままでは無理と判断する。今回の1番の予定であった日高の山はあきらめて追分町の公共の温泉で汗を流した後、苫小牧のポロシリ氏宅に帰ったのである。

 


富良野西岳 フラノニシダケ 標 高 日本の山1000 山 域 夕張山地
登 山 記 録
登山月日 2015年7月29日
登山経路 富良野スキー場RW駅7:25〜(旧道沢コース)〜富良野西岳11:25/12:10〜(スキー場コース)〜リフト山頂13:20〜RW駅14:40
行動時間 登り 4時間 下り 2時間30分 合計 7時間15分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 富良野スキー場RW駅駐車場に駐車
トレイル 沢コースは徒渉の連続の上笹が被さる煩い登山道 スキー場コースは整備された快適トレイルとスキー場内の管理道路を下る
水場・トイレ RW山麓駅に自販機トイレある
その他 RW利用が無難
山行記


富良野スキー場RW駅・旧道沢コースを登る


山頂付近は岩場が続く・霧の中山頂に着く


一等三角点富良野西岳・来し方の尾根下部にプリンスホテル


反対側からの登山道・岩峰の山頂

前夜暗くなってから富良野スキー場に車をつけた。夏休みに入ってプリンスホテルの駐車場は満車状態であった。スキー場の駐車場の隅に停めて車中泊したが深夜にお腹がごろごろ鳴りだして、街場にくっだってコンビニに飛び込み事なきを得た。
明るくなってすぐ近くのロープウェイ山麓駅の駐車場に向う。連日登山が続き疲労残りでロープウェイ利用のお手軽登山もと考えたが、RWの始発は8時30分であった、1時間以上もあるので旧道沢コースを登ることにした。
スキー場のゲレンデを歩き、沢コース入口の案内看板には「山頂まで3時間」の表示があった。プリンスホテルの裏側から沢コースに入り、大きな堰堤の前にある登山ポストに記帳して沢沿いの登山道を行く。荒れて笹が被さる煩い登山道を徒渉を繰り返しながら登って行くのだが、なかなか沢から離れずイライラ感が募るのであった。沢沿いを1時間以上も歩いて、ようやく樹林帯に取り付いたが、ここも藪が被さる急登が続いていた。「RW利用してスキー場から歩けばよかったな〜」と思うのはこのころである。山頂に続く尾根に出ると岩稜交じりのやせ尾根もあり、少々緊張させられながら一等三角点の富良野西岳に着いた。いくら疲労が激しいからとはいっても3時間コースを1時間も余分にかかってしまった。山頂からは富良野平野が見渡せて、来し方を振り返ると尾根の下方にプリンスホテルも見えた。山頂で裸になって休んでいるとRW利用したスキー場コースから若者カップルが登ってきた。慌てて着衣を身に着け山頂を譲ってスキー場コースを下山した。こちらはとてもよく整備された快適トレイルが続いていて、スキー場に出てからはゲレンデの管理道路をRW駅まで下った。

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