谷川連峰・周辺の山

万太郎山 マンタロウヤマ 標 高 1954m 越後百山

山 域

谷川連峰
登 山 記 録
登山月日 2007年7月13日
登山経路 土樽・谷川新道分岐登山口7:10〜大ベタテ沢の頭9:25〜井戸小屋沢の頭10:00〜万太郎山11:08/11:30〜大ベタテ沢の頭〜新道分岐登山口13:40
行動時間 登り 4時間 下り 2時間10分 合計 6時間30分(休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 登山口直前はダートも駐車場まで問題なし
トレイル 急坂の登山道が続き厳しいが迷うことは無い
水場・トイレ 水場は登山口付近に沢水あるが飲用は? トイレは無い
その他 吾策新道も良く踏まれて漸く登山道らしくなった

山行記


井戸小屋沢の頭から荒々しい谷川連峰の北面


万太郎山頂

JR土樽駅の僅か先に茂倉岳への道を分け、右側に進むと万太郎山への登山道吾策新道の登山口があった。駐車スペースも十分ある。
万太郎谷の砂防工事のため登山道が車道から藪の中に切り替えられていた。朝露を浴びて見る見る間にズボンが濡れてしまい忌々しい気分になる。正規ルートに戻るには10分ほども掛からない距離であった。杉林の中の作業道を切り開かれた登山道は急坂に告ぐ急坂であり、この時期見る見る間に汗を搾り取られる。杉林からブナの原生林に変わっても傾斜は一向に緩まない。
登山口から2時間近くかけ、標高が1300m位に達すると漸く尾根道に着き眺望も開けて来る。小さなアップダウンを2回ほど超えて大ベタテ沢の頭につくが周りはガスがかかって展望は得られない。井戸小屋沢の頭への急登を登りきると谷川連峰の北側の荒々しい山肌が見えてきて、圧倒される。肩で息をしながら一息入れる。ここから先はその荒々しい山肌にへばりつく様に付けられた登山道を慎重に登ることになる。いくつかの高みを越えてハイマツ帯に入ると主稜線の縦走路に出る。万太郎山頂はそこから僅かな先であった。
山頂はガスの中で展望は利かないが時々晴れ間から仙ノ倉山方面の主稜線が見渡すことが出来る。天気がよければ素晴らしい展望が開けていることが良くわかる。しばし休憩の後、井戸小屋沢の頭までの岩場の急登を登りより更に慎重に下る。登りで汗を搾られた杉林の急坂も滑り下りるように下り、登りの半分くらいの時間で登山口に戻った。途中で水を切らしたことも帰りを急がせたことの一因である。このような汗を搾り取られる登山は飲料水は十分に持参することを思い知らされたのである。

 


日本二百名山 仙ノ倉山
平標山
センノクラ
タイラピョウ
標 高 2026m
1984m

山 域

谷川連峰
登 山 記 録
登山月日 2002年5月6日
登山経路 平標登山口駐車場6:20〜平元新道入口7:20〜平標山ノ家8:30/8:40 〜平標山9:25/9:40〜仙ノ倉山10:20/11:00〜平標山11:40〜松手山12:45〜駐車場13:40
行動時間 登り(平元新道経由)4時間 下り(松手山経由)2時間40分 合計7時間20分(休憩時間含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 国道17号三国トンネルを抜けて、しばらく走ると右側に平標山登山口
トレイル 平元新道は木製階段が続く 松手山コースは急登が続くが短時間 平標山〜仙ノ倉山は草原の中の気持ちよいトレイル
水場・トイレ 平標山ノ家に水・トイレあるが松手山コースでは平標山ノ家を通らない
その他  

山行記


平標山から苗場山と谷川岳方面


平標山の家と仙の倉山山頂

国道17号三国トンネルを抜けて、平標山登山口を目指す。この辺だろうかと当りをつけて道路脇に駐車し地図を広げてあたりを見渡すと、なんと目の前に平標山登山口駐車場の看板が出ていた。広い駐車場には登山者以外のものと思われる車も含めて7台くらいが停まっていた。中にはテントを張っているものもいる。コンビニおにぎりで腹ごしらえする間に5〜6人が先に出発する。中身はお決まりのザックを担いで6時20分後を追う。
居川に掛かる橋を渡ると、すぐに松手山コース登山口の標識があるが、目指す平元新道とは違うので引き返し、別荘地の脇を抜けて林道を進む。ウォーミングアップには丁度良い1時間ほど歩いて平元新道への入り口に到着した。涌き水の水場があり、喉を潤し、更にペットボトルに補給して登山開始である。しばらくは緩やかなトレイルが続き、がやがて良く整備された木製の階段が続く。木製の階段は滑ることがなく安全であるが歩幅、蹴上げの高さが一定である為に、当初は苦もなく足を上げることが出来るが、その内自分のペースで登ることが出来なくなり、疲れは筋肉にくるようで、あまり評判は良くない。
名前からして平成元年に開けられたのであろうか、1時間10分で登りついた「平標山の家」までは完全整備の登山道である。ここは新潟県、矢張りサービスが大変良いことに気づく。適度に休憩をはさめばこれほどの道もないだろうが、1時間10分くらいの間では休む気も起きない。変な習性が身についた物である。
「平標山の家」には鐘が吊るされていた。誰もいないものと思い5回ほど大きく鐘を鳴らすと管理人が出てきて、思わず苦笑いをして挨拶を交わす。
更に残雪と階段を登りつめて、平標山頂に歩き始めて3時間で到着した。
眼前には苗場山始め北越の山々が、まだ真っ白に雪を被った姿を見せていた。
昨日、西側の白砂山から見たそれとは随分趣が違っていて、山は見る方角により受ける印象が変るものだと思った。写真を撮るだけの小休止の後、東に40分雪も溶けて広がる草原の中の縦走路を仙の倉山へと目指した。この尾根は日本海岸と関東平野を隔てる尾根で、常にどちらからか強風が吹き抜ける為であろうか、2000mの尾根には樹木がない草原をなしている。
木製の階段を登り詰めると、標高2026m谷川連峰最高峰の仙の倉山に到着だ。
平標山より東にあるので谷川岳がすぐ近くに見え、巻機山や尾瀬に聳える燧ケ岳・至仏山も良く見える。更に遠望にはつい最近征服したばかりの北関東・越後の百名山が見渡せて、山座同定も楽しいものである。いま訪ね歩いている山々は、正に日本百名山追憶の旅であることを実感する。
谷川岳をつぶさに眺めれば、トマの耳からオキの耳・一の倉岳・茂倉岳に続き、矢場の頭から土樽に下りる茂倉新道の尾根道を目で追うことが出来る。3年前、息子と二人、水を切らして辛い下降をした思い出が蘇り感慨一入である。
快晴の空の下、心行くまで山々を堪能した後平標山に戻り、松手山コースの急坂を2時間かけて、駐車場に戻った。
2日連続のハードな山行の最後は、湯沢の「宿場の湯」で汗を流して締めくくりとした。

 

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