2005年夏 北岳〜間ノ岳〜仙塩尾根〜塩見岳〜三伏峠へ
(第2日目 8月11日)

中白根山 ナカシラネサン 標 高 3055m 3000m峰

山域

南アルプス
間ノ岳 アイノダケ 標 高 3182m 日本百名山

山域

南アルプス
三峰岳 ミブダケ 標 高 2725m 隠れ名山

山域

南アルプス
安倍荒倉岳 アベアラクラダケ 標 高 2693m 日本標高順93位

山域

南アルプス
新蛇抜山 シンジャヌケヤマ 標 高 2667m 日本標高順100位

山域

南アルプス
北荒川岳 キタアラカワダケ 標 高 2698m 日本標高順91位

山域

南アルプス
登 山 記 録
登山月日 8月11日
登山経路 北岳山荘6:30〜中白根山7:20〜間ノ岳8:20/8:30〜三峰岳9:20〜三国平10:10〜熊ノ平小屋10:35/11:30〜安倍荒倉岳12:10〜新蛇抜山13:45〜北荒川岳15:00/15:10〜雪投沢源頭キャンプ場16:10
行動時間 9時間40分
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 広河原〜北岳山荘経由
トレイル 間ノ岳〜三峰岳〜三国平は岩稜の道 仙塩尾根は樹林の中の静かなトレイル
水場・トイレ トイレは熊ノ平小屋以外はない 水場は熊ノ平小屋 雪投沢キャンプ場の10分ほど下った沢で
その他 間ノ岳から徐々に塩見岳に近づく


中白根山から間ノ岳と仙丈ケ岳
 

中白根付近から眺める北岳


間ノ岳山頂


三峰岳への道から塩見岳方面と北岳を振り返る


仙塩尾根 三峰岳から


間ノ岳から下ってきた道を振り返る 三峰岳から

 
三峰岳山頂のケルンと三国平付近から三峰岳を振り返る



仙塩尾根の突起安倍荒倉山


マニアしか踏まない新蛇抜山



仙塩尾根の対岸は農鳥岳から笹山に続く白峰南嶺


北荒川岳から歩いてきた仙塩尾根を振り返る


大崩壊地の先に塩見岳が聳え立つ


北荒川岳の山頂付近はお花畑だ


雪投沢源頭のハイマツ帯でテントを張る

山行記

いつの縦走でも2日目の朝が一番きつい。それは初日に頑張りすぎて疲れが残ってしまうからかもしれない。
今日も隣の学生の起床に合わせて4時過ぎには起きるのだが、まだまだ眠くて行動開始はできない。
朝食を取りテントを撤収すると結局6時半の出発となり、北岳山荘出発のしんがりとなってしまい、昨夜、肩の小屋で泊まった登山者がすでに北岳山頂を踏んで、下ってくるところであった。しかし今日の行程はそんなに長くはなくて8時間行程の北荒川岳の先、雪投沢キャンプ場であるので焦りはない。
まずは緩やかに登って中白根山につく。振り返れば、いつ見てもほれぼれする北岳が堂々と聳えている。
間ノ岳へは傾斜を増した岩稜地帯を歩いて、北岳山荘から2時間近く掛かってしまった。反対側からは早朝熊ノ平を出た団体さんが登り着くところであった。
小休止の後、三峰岳に道をとって間ノ岳の岩稜を下る。厳しい鎖場も1カ所あるがそれほどのことはない。
仙丈ヶ岳から仙塩尾根を歩き三峰岳を目指している団体がよく見える。
仙塩尾根と間ノ岳からの合流にたつ、岩の小突起三峰岳に立つとこれから行く仙塩尾根が一望できる。
三峰岳の岩場を下りかけると、今日のキャンプ予定地・雪投沢を出たという若者が登ってきて情報交換する。ここまで4時間で来たということで、私の足でもそれほど難しくはないことが確認できて安心する。
三国平で間ノ岳・三峯岳の岩稜地を振り返りながら休憩する。熊ノ平の赤い小屋がすぐそこに見える。
森林限界より高度を下げて樹林の中を30分ほど歩いて熊ノ平の小屋に到着した。
少し早い時間であるが水場のあるここでラーメンを作って昼食をとる。
小屋番はむさ苦しい、愛想のない3人の男で辟易する。長居は無用とばかり縦走に入る。
樹林の中の縦走路を黙々と進み、まずは安倍荒倉岳を踏む。熊ノ平から40分ほど歩いた登山道の脇に指導票がありすぐ先に三角点の山頂があった。
縦走路の左側には農鳥岳から延びる白峰南嶺がこの仙塩尾根より一段と高い高度を保ちながら大籠岳・広河内岳・笹山と高度を落としながら長くその尾根をのばしている。次の機会は是非あの尾根を歩こうと思っている。
縦走路の中間点は小さな岩の峰となっていて絶好の展望台と休憩ポイントになっている。
新蛇抜山はそこから20分ほどのところに有ったが登山道がない。それとおぼしき登山道にザックを下ろし、道を探すと草地に踏み跡を発見することができた。標高順100位の新蛇抜山の山頂は縦走路から10分のところにあるが、マニアしか登らない不遇の山で、山頂標識も三角点もない山であった。
更に縦走路を進み、北荒川岳への登りに掛かる。ハイマツ帯の急登山をあえぐ頃になると疲労困憊となる。
ようやく登り詰めた北荒川岳の山頂に立つと眼前には大崩壊地の先に塩見岳の雄姿が羽を伸ばしていた。振り返ると歩いてきた仙塩尾根が一望できる。ザックを下ろして腰を下ろして大きく休憩をとる。
気を取り直して砂礫の道を進むと南アルプス固有種の花・タカネビランジの花が可憐に開いていた。
すぐ先の北荒川キャンプ場には人影はなかったが5張りくらいテントが張れるスペースがあった。水場はあるのだろうか。
お花畑の中を進み、一段高い場所に登ると今日のキャンプ予定地雪投沢が見えてきた。赤いテントが一張り見えると安心するのであった。
稜線から5分ほど急坂を下ったハイマツ帯の中にテントを張り、10分ほど下った雪投沢で水を確保して一晩の宿としたのである。


第1日目 広河原〜北岳山荘
第3日目 雪投沢キャンプ場〜北俣岳分岐〜蝙蝠岳往復〜塩見岳〜三伏峠キャンプ場へ

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