鬼怒沼山・皿伏山

鬼怒沼山 キヌヌマヤマ 標 高 2141m 関東百名山

山 域

奥日光・尾瀬周辺
登 山 記 録
登山月日 2007年10月18日
登山経路 片品村・大清水6:15〜林道終点〜物見山9:50/10:00〜鬼怒沼湿原10:15〜鬼怒沼山10:50/11:00〜鬼怒沼湿原11:35/12:05〜物見山12:30〜大清水14:35
行動時間 登り 4時間35分 下り 3時間05分 合計 8時間20分(休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 大清水は尾瀬沼への入山口
トレイル 林道終点〜物見山までは急登に次ぐ急登であるが良く整備されている
湿原〜鬼怒沼山までは笹薮が被さる煩い登山道で、山頂直下は登山道はないが迷うことはない。
水場・トイレ 大清水から先にトイレない
水場は林道終点付近で
その他 物見山までの急登は侮れない。鬼怒沼は標高日本一の高層湿原

山行記


物見山への急登を凌ぐと鬼怒沼山が見えてくる


笹薮の中の鬼怒沼山頂


鬼怒沼高層湿原の先には根名草山や尾瀬の燧ケ岳も見える


湿原〜見る物見山と山頂

前夜遅く大清水の駐車場に着いた。車中で軽く飲食した後仮眠をとる。ここは既に標高1300mを越えていて冷え込みも感じる夜であった。
夜明けと同時に車を駐車場に移動し登山の支度をしていると一台の車が到着した。
鬼怒沼への案内看板に従い林道に入ると先ほど到着した車の女性2名も私の後に続いた。大清水は尾瀬沼への登山口であるから、てっきりそちらに行くものと思っていたので、あまり登る人もいないと思われる鬼怒沼へ登るとは少し驚きであった。林道を40分ほど歩くと小沢を越えて本格的な登山道になった。しばらくは緩い傾斜の登山道であったがやがて急坂に変わる。林道終点までは一緒に歩いた女性登山隊は私よりは健脚で先を行く。
私は急ぐ理由もないので息を入れながら、ゆっくりゆっくりと登る。いくつかの高みで休憩を取りながら、最後は更に傾斜をました尾根を登りきると物見山山頂であった。ここで再び女性登山隊と合流する。少し休んだ後、物見山を下ると鬼怒沼湿原であった。湿原入口から鬼怒沼山への登山道が分かれていた。踏み跡は薄くなった尾瀬沼に延びる登山道を進みむと鬼怒沼山への分岐に出て最後は藪っぽい道になる。赤布を頼りに樹林帯を進むと笹薮が刈り払われた中に鬼怒沼山の三角点が現れた。2100mを越える高山の雰囲気には乏しい山頂である。
周りの木々にはいくつかの手製の山頂プレートが掲げられていた。切り開かれた南側の樹木の間からは日光白根山が頭を雲に隠しながらも姿を見せていた。ここでは腰を下ろしてゆっくりするところでもないなと判断し、女性と3人鬼怒沼湿原に下ることにする。
湿原に戻る手前に巡視小屋があった。中を覗いて見ると壁にベンチが設けられた質素な小屋ではあるが暖をとるための焚き火も出来るようになっていた。
木道を歩いて湿原に出る。標高日本一の高層湿原だ。既に草紅葉も色あせて、冬待ち色に変わっていた。木道を僅かに進むと大きな地塘の畔に朽ちた休憩ベンチがあった。3人で並んで座り、各々持参した昼食をとる。地塘の先には根名草山が優しい山容を見せている。その向こうには頭を雲に隠した日光白根山だ。そしてさっき登った物見山や鬼怒沼山は湿原を囲むようにこんもりとして佇んでいる。物見山の右肩には尾瀬の燧ケ岳が特徴ある双耳峰を見せている。晩秋の中の素晴らしい景観である。
30分ほど滞在した後、物見山に登り返す。そして紅葉を楽しみながら急坂を慎重に下って、登りに3時間半を要した大清水まで2時間で帰りつくことができた。


最後までご一緒した前橋の女性

 


皿伏山 サラフセヤマ 標 高 群馬百名山 山 域 尾瀬周辺
登 山 記 録
登山月日 2017年10月27日
登山経路 大清水6:10〜一ノ瀬休憩所7:00〜三平峠8:00〜三平下8:15/8:35〜尾瀬沼分岐9:05〜大清水平9:20〜皿伏山10:20/10:30〜大清水平11:20〜三平下12:00/12:20〜一ノ瀬13:35〜大清水14:30
行動時間 皿伏山迄 登り 4時間20分 下り 4時間 合計 8時間20分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 大清水まで舗装された林道
トレイル 木道が整備された快適トレイル 皿伏山は一部泥濘もあるがこちらも緩く快適トレイル
水場・トイレ 三平峠の手前に湧水あるその他は各小屋で toiletは各小屋にある
その他 この時期は登山者観光客少なく静かな尾瀬が楽しめる
山行記


朝の尾瀬沼・正午の三平下


分岐付近から・三平峠

大清水の大きな駐車場で車中泊した。大清水から尾瀬沼に入るのはもう10数年も前の燧ケ岳登山以来であって記憶はほとんど消えていた。一ノ瀬までの林道は今が見頃の紅葉に彩られていたが。先日の台風により落葉が激しく色あせていたのは残念である。一ノ瀬の休憩所を過ぎて大きな橋を渡ると登山道になっていた。尾瀬縦断道路が計画されてこの先にも車道は延びていた。登山道は緩く登って行き木道や木製階段も整備されていて快適トレイルが続いている。水場を過ぎて三平峠近くに来ると完全な木道になっていた。峠に着くと東電社員と思われる2人が休んでいた。原発事故で色々問題指摘される東電であるが尾瀬の守り役を果たしてくれているのは間違いない。三平峠からも木道を下って尾瀬沼湖畔の三平下に着いた。この時期休憩施設は閉鎖されていた。湖畔から逆さ火打ちを写す尾瀬沼をカメラに収めて湖畔の木道を沼尻方面に向かう。富士見峠への分岐の手前で倒木に腰を下ろして朝食を摂った。富士見峠への分岐には道標が外されて括られていて冬支度なのだなと思った。笹藪が刈り払われた少し荒れた道を進み樹林帯を抜けると大きく開けた大清水平の湿原であった。今は完全な草紅葉であって高山植物がみられないのは残念である。大清水平からは再び樹林帯に入って緩く高度を上げて行く。小さな湿原を過ぎ再び樹林帯に入ってシラビソ林の中を行くと朽ちたベンチが置かれた皿伏山山頂に着いた。三角点もなく山頂らしくない皿伏山であった。
軽食をとりながら暫し休憩の後往路を跳ぶように下って、ストレス発散に大声上げると目の前に単独の女性が現れてお互いビックリする。驚かせたことを詫びて大清水平に戻り樹林帯を歩いて湖畔に出た。沼尻回りで尾瀬沼を一周して三平下に回ろうかと考えたが、時間的には余裕があったが脚力的に不安を覚え三平下に往路を戻った。正午の三平下で昼食休憩を取り朝とは違う姿の燧ケ岳をカメラに収め尾瀬沼を後にした。木道歩きで筋肉痛と脹脛に疲労を覚え急ぐことはできないが、周りの景色を楽しみながら三平峠・一ノ瀬と下って林道を大清水に戻った。


大清水平・皿伏山山頂

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