笠法師山 カサボウシヤマ 標 高 1917m 信州の里山 山 域 北志賀
登 山 記 録
登山月日 2022年6月25日
登山経路 切明雄川閣4:40〜発電所4:50〜鉄管路上部5:35〜広場8:45/8:55〜傘法師山南陵10:05/10:45〜広場11:45〜雄川閣13:45
行動時間 登り 5時間25分 下り 3時間 合計9時間5分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 切明まで一般道 滋賀高原側からも快適山岳道路
トレイル 標高1500m付近までは急登ながらよく踏まれた快適トレイル その先は根曲竹切り開かれた登山道
水場・toilet 登山口の雄川閣にtoilet水場ある 山中にこの時期水場は無い
その他 三角点の山頂は根曲がり地獄を突破しなければならないので踏めなかった。
山行記


三角点への藪・佐武流山と白砂山


山頂と肩を並べる南陵


根曲竹が開かれた広場・広場付近からの笠法師山


入山口の中津川の吊り橋・鉄管路上部登山道入口



前夜は切明の温泉宿泊施設「雄川閣」の駐車場で車中泊した。夜半に激しい雨が降って翌朝の登山が心配するほどであった。
翌朝は4時半前に起きて登山の支度をしていると、志賀高原方面から長野ナンバーの車が着いて、若者が単独で出かけて行く。「笠法師山?」と聞くとうなずいて、笠法師山目指すようである。私もすぐ後に続いた。
雄川閣から中津川と雑魚川の合流地点に掛かる吊り橋を渡って、東京電力切明発電所の構内に入る。構内の左隅に鉄管路の巡視路があって、この道が笠法師山から岩菅山への登山道入口でもある。巡視路は急坂にジグザグ切って有り、快適に登って行く。40分ほどで鉄管路の最上部に来ると初めて「岩菅山方面」の案内標識が立っていた。標識を見誤って数分ロスしたが鉄管路の上部施設の中を通り過ぎて登山道に入った。
登山道はまたよく整備されているが樹林帯の中急登が続いていた。100mほど高度を上げるたびに一息入れながら登って行く。それでも傾斜が緩むところもあってそれほど苦になることもない登山道である。1545m標高点付近は緩い傾斜が続いていたが根曲竹が切り開かれた1600m付近からは急登になって根曲竹の根が絡まる歩き難い道となった。登山道にはすでに伸びすぎた根曲筍が沢山生えていた。途中の樹林帯で休憩をとっていると先行していた若者が、「焚火跡のある所迄行ってきた」と言って下山してきた。「南陵はすぐ近いのだな」と思うのであったが「そうは問屋が卸さない」思いをさせられるのである。
標高1750mを超えると根曲竹の中少し下って草地の広場になっていた。ここが広場と呼ばれる所のようである。ここまで既に入山口からは4時間が過ぎていた。急ぐ旅ではないとはいえ少し時間のかかりすぎである。草地に腰を下ろしてゆっくりと休憩をとった。広場の先には笠法師山がよく見えた。広場から先は根曲竹を切り開いた中に、殆んど傾斜の無い登山道が続いていた。そして笠法師山の山体に着き巻き道になった。水場が有るという情報であったが水場と思われる沢には水が流れていなかった。実は水場に期待して、ここまで飲料水を沢山消費してきたのである。笠法師山を巻く道は根曲竹や灌木の根等でとても歩き難かった。そして最後は少し傾斜の増した登山道をジグザグ切って笠法師山山頂に肩を並べる標高の笠法師山なん猟に登りついた。
遅くも4時間半で登りつくと思っていたが、なんと5時間半近くかかっていた。先行していた若者は本当にここまで来たのだろうかと思うのであった。南陵には丸太のベンチがあって焚火跡もあり、ここでテント張った形跡もあった。梅雨明け発表があるのではと思うほどの気温上昇で汗びっしょりかいていた。丸太に腰を下ろして軽食を摂りながら暫し休憩である。稜線の少し先に足を延ばすと中津川の対岸に佐武流山や白砂山が良き見えた。残雪季に登った大倉山や八十三山も姿を見せているはずであるが山座同定はかなわなかった。また稜線の先には数年前に岩菅山方面から歩いた烏帽子岳も少し残雪を見せながら聳えていた。登山道の峠状にホワイトボードに書いた南陵の標識を置いて写真を撮った。付近い根曲竹を掻き分けて突入した形跡も見られたが、この先300mほどの三角点までは自分の体力では無理である。写真を撮って笠法師山なん猟を後にした。
下山は登山道脇に咲く花々をカメラに収めたり、根曲筍を採りながらゆっくりと下った。

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