王滝村と岐阜県境の山
(上俵山・白草山・高森山・三国山・高樽山)

上俵山 カミダワラヤマ 標 高 2077m 信州の里山 山 域 御嶽山前衛
登 山 記 録
登山月日 2022年4月6日
登山経路 濁河温泉六合目6:00〜林道入口6:05〜尾根取り付き6:45〜上俵山9:15/9:30〜兵衛谷崩壊地(引き返し地点)10:15/10:30〜上俵山11:15/11:40〜尾根取り付き13:15〜六合目14:20
行動時間 登り 下り 合計 8時間20分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 濁河温泉六合目まで一般道
トレイル 林道から先は完全雪山
水場・toilet toiletはトレーニングセンターにあるがこの時期冬季閉鎖中 自販機等温泉内にあると思う 
その他 三浦山までと思ったが今の自分には無理であった
山行記


ブナ林の完全雪山を上俵山頂へ


継母岳←引き返し地点から見る→乗鞍岳





開田高原から長峰峠越岐阜県に入り、チャオスキー場から夜間通行規制されている山岳道路を濁河温泉に走った。温泉入口の六合目にある市営駐車場で車中泊した。
翌朝は夜明け前に起きて6時に出発である。駐車場から濁川に架かる橋を渡って高地トレーニングセンターの手前から分岐する林道に入った。林道は朝の冷え込みで良く締まった雪道である。スノーシューと軽アイゼンをザックに括り付けてきたがこの先完全雪山で下山するまで使用することはなかった。林道は下り基調で兵衛谷に掛かる橋を渡り端からは1キロほど下ってスノーモービルの入山トレースが有ったので尾根に入った。白樺の林の中しばらくスノーモービルのトレースを追ったがやがて消えていた。勾配も緩く歩き易く。シラビソ林に変わった尾根を黙々と進む。残雪たっぷりで雪がつくった造形美を楽しむことも出来た。地形図の標高100mおきにある標高点が良い目安で休憩をとりながら登り、出発地点からは3時間少々・尾根取り付きからは2時間半ほどで上俵山山頂に着いた。山頂は完全な雪で三角点はもちろん山頂標識もなく赤布も下がっていなかった。
実は今回はこの先約2時間と思われる三浦山まで往復と考えてきたが、ここまでの雪上歩きで疲労感も大きく雪上に腰を下ろして暫し黙考した。15分ほど休んで「行けるところまで行こう」と腰を上げた。上俵山からは下り基調ながら2つのポコを超えて継母岳への登りにかかる地点は兵衛谷の崩壊地になっていた。上俵山からは30分ほどの先であるが、樹間に三浦山も見えるがまだまだ遠く、地形図を見ると水平移動の後、三浦山頂直下は約300mほどの急登が待っていることが分かった。「やはり三浦山までは無理だ」と判断し、ここで引き返すことを決断した。崩壊地の縁からは継母岳の荒々しい岩場が望まれて、兵衛谷の源頭部も良く見えた。さらに遠くには乗鞍岳や笠ヶ岳も姿を見せていた。「この景色を見ただけでも儲けもの」という思いで、15分ほど景色を楽しんで引き返した。上俵山頂に戻ってランチ休憩をとって往路のトレースを追いながら下山した。
気温上昇でトレースも途切れがちでその都度GPSを確認しながら林道に下った。林道は登り基調であって緩んだ雪に足を取られ何度も休憩してトレーニングセンターまで戻った。疲労困憊の中舗装道路を5分穂乳お歩いて駐車場に戻った。
上俵山の先引き返し地点までは8時間以上も掛かっていてその先三浦山まではさらに5時間近くかかると思えば引き返したことが懸命な判断であると思いながら濁河温泉を後にした。三浦山まで7時間で往復したという若者の行動が羨ましく思うのであった。


白草山 シラクサヤマ 標 高 1641m 信州の里山 山 域 裏木曽山地
箱岩山 ハコイワヤマ 標 高 1669m 中信の里山 山 域
登 山 記 録
登山月日 2022年11月11日
登山経路 白草林道入口9:15〜林道終点登山道入口9:50/10:00〜稜線11:00〜箱岩山分岐11:30〜白草山11:40/12:05〜箱岩山12:25/12:45〜登山道入口14:20〜林道入口14:55
行動時間 登り 2時間25分 下り 箱岩山経由・2時間25分 合計 5時間40分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 白草林道入口まで舗装された広域林道
トレイル 林道を約4キロ歩いて少々荒れた登山道を行き稜線上は快適トレイル
水場・toilet 水は林道終点付近で沢水取れるが飲用は?toiletは登山口にもない
その他 高森山も一緒にと思ったが笹薮濃く断念
山行記


御嶽←白草山山頂から→三国山


白草山からみる箱岩山とその山頂


白草山←箱岩山分岐付近から→御嶽


笹原に開かれた尾根を箱岩山分岐へ


林道入口・登山道入口


当初は白草山と尾根続きの三国山に登る予定であったが、三国山入山場所の鞍掛峠への登山道が災害復旧工事中で入山できないので、御厩野からの広域林道を走って白草山登山道へ廻った。
登山道入口に続く林道入口の道路脇に車を停めた。この場所からは寺田小屋山へと白草山へ向かう二つの林道の入口でもある。白草山へ向かう登山者がいて駐車場所などアドバイスしてくれたが、正規駐車場は林道入口から少し離れた場所にあるようだ。林道入口の案内看板には白草山までの所要時間などが書かれていた。
林道入口のゲート脇を抜けて林道に入った。2キロ少々の林道を行き終点が白草山への登山道入口であり一休みした。登山道は石ころが点在し木に根の絡まる所も有り歩き難い所もあるが、概ね良く踏まれたトレイルである。途中から後続の高齢単独行登山者と合流し、山談義しながら稜線まで一緒に歩いた。登りついた稜線からは霞がちながらも眼下に東濃の景色や山々が広がっていた。稜線上は笹薮が切り開かれた緩い快適トレイルが続いていた。樹林の中の箱岩山分岐を過ぎると少し高度を後スト笹原の先に御嶽が望まれ白草山山頂が眼前であった。笹原の中を登り切って先行者三人が寛ぐ白草山に着いた。明るい白草山山頂でで噴煙を上げる御嶽・鞍掛峠方面の三国山・拝殿山、白草山の兄弟峰ともいえる箱岩山を眺めながらランチ休憩をとった。
20分ほど滞頂の後鞍部に下って分岐から箱岩山に回った。こちらからの展望も楽しみであったが箱岩山山頂からはそれほど良い展望ではなかった。箱岩山から高森山への道を探ったが深い笹薮でとても今の自分では笹薮漕いで高森山へ回ることは無理であることを察した。箱岩山山頂でも20分ほど休憩し、登山道入口までは休憩なしで下った。
林道終点から沢を詰めて高森山へという思いは来年の楽しみである。


寺田小屋山 テラダコヤヤマ 標 高 1505m 信州の里山 山 域 裏木曽山脈
高森山 タカモリヤマ 標 高 中信の里山 山 域
登 山 記 録
登山月日 2023年10月17日
登山経路 黒谷林道ゲート7:30〜白草山登山道入口8:00/8:15〜高森山入山口付近8:20/8:50〜黒谷林道入口9:30
〜寺田小屋山登山口10:30/10:35〜寺田小屋山11:45/12:15〜登山口13:05〜林道ゲート13:50
行動時間 寺田小屋山 登り 2時間15分 下り 1時間35分 合計 4時間20分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 黒谷林道ゲートの先まで舗装道路の一般道
トレイル 白草山登山口まで林道 高森山へは澤を遡行 
寺田小屋山登山口まで林道 その先も整備された登山道
水場・toilet 両山友に林道で沢水取れる toiletは無い
その他 高森山は入山地点の沢の様相を見て撤退
テラダコヤヤマは黒谷林道起点から分かれる林道を行く
山行記


登山道入口・山頂の一角


寺田小屋山山頂


御嶽山・白草山






高森山登山を諦めて黒谷林道入口に戻った後、入口に掲げられた案内看板を覗くと、寺田小屋山迄「林道1時間・登山道入口から山頂まで55分」の表示があった。まだ9時半を回った時刻で、これなら余裕で山頂を踏めると思い。黒谷林道から反対側に延びる林道に入った。林道は舗装道路が続いていたが結構な勾配であり、30分ほどで舗装道路の終点に着いた。「寺田小屋山登山口1.7キロ」の標識があった。チェーンゲートを跨ぎ少し草の被さる林道を行き、林道入り口からは丁度1時間で登山道入口に着いた。ここで一息入れた。
登山道は樹林帯の中よく整備されていて緩く登って行く。やがて傾斜を増して苔むす巨石ゴーロの道となったがそれほど長い距離ではなかった。山頂付近に着くと刈り払われた笹で埋まる登山道になり足を滑らしながらも稜線に登りついた。稜線を行くと電波塔の基礎のコンクリートの残骸を見て、更に進むと二つ目の電波塔の基礎を破砕した地点の残骸地の先に寺田小屋山の二等三角点があった。林道入り口に書かれてあったコースタイムよりは遅れたが正午前の寺田小屋山であった。山頂写真を撮った後展望が開ける電波塔跡でランチ休憩をとった。登りには気付かなかった白草山方面の展望が開けていて、往路を戻る途中では冠雪した御嶽山を望むことが出来た。それほど急いだとは思わなかったが下山は1時間40分ほどで林道入口に下りついた。











当初は県境の高森山に登る予定で黒谷林道に入った。30分ほどで白草山登山道入口に着き、朝食休憩をとった。ここまでは昨年秋白草山に登った時に歩いた道であり。記憶にも新しいものがあった。同じ時間帯に着いた単独女性が白草山登山道に入るのを見送って左側に分岐するブル道に入った。数分進むと黒谷の合流地点であって、高まり山への入やまの左俣を見ると一気にテンションが下がるのであった。大きな砂防堰堤が有りその奥にも砂防堰堤が有り、密かに期待して来た踏み跡などはなく、とても今の自分では倉庫出来そうな沢の様相を呈していた。それでも足場を選びながら最初の砂防堰堤まで行ってみたが、踏み跡もピン手も無い道で、入山を諦めるには十分な様相であった。堰堤の前で腰を下ろし暫し黙考の後往路を黒谷林道入口に戻った。


三国山 サンゴクサン 標 高 1611m 中信州の里山 山 域 裏木曽山地
登 山 記 録
登山月日 2023年10月16日
登山経路 鞍掛林道ゲート7;00〜鞍掛峠8:25/8:50/〜三国山12:00/12:30〜鞍掛峠14:40〜林道ゲート16:00
行動時間 登り 5時間 下り 3時間30分 合計 9時間 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 下呂市御厩野から林道入口までは荒れた道も一応は舗装道路
トレイル 鞍掛峠までは林道 その先は完全藪山も以前かり払われたと思われる笹薮を行く
水場・toilet 林道途中で水取れる toiletは無い
その他 鞍掛峠から際王滝村からの林道は不通
山行記


王滝村方面←鞍掛峠→白草山登山口


鞍掛峠の入山口・しばらくヒノキ林


酷い笹薮地獄


三国山山頂


小秀山方面・白草山方面






三国山登山口のある鞍掛峠への林道入口には昨年秋と、先月に続いて3回目である。昨秋はゲートが開いていたので林道に進入したら工事関係者に退出を求められて登山を断念、先月は前日の井出ノ小路山登山の疲労が残り、ゲートから10分ほど進んで登山を諦めたものである。3度目の正直、今回は何としてもの思いである。
勝手知ったるアプローチの荒れた道を走ってゲート前に車を付けた。藪山装備で草刈り鎌も忍ばせて林道に入った。林道は今も良く使用されているようで、よい路面状態である。急傾斜やカーブ地点はコンクリート舗装されていた。急斜面の山体にジグザグ切って大きな岩場の下を歩いて鞍掛峠に着いた。ゲートからは1時間半ほどで思ったより早く着いて安堵した。鞍掛峠から先の王滝村側にもチェーンゲートがあって、その先は荒れた路面状態であった。峠からは白草山への登山道が有り標識があったが登山道は草の被さる道であった。
三国山への入山口は峠からわずかに戻った地点に赤布が下がっていたが、その先は完全藪山で「本当に三国山を踏めるのだろうか」と不安に思った。10分ほど沢状の中、藪漕ぎして登り上げるとヒノキ林に出て、ヒノキに赤布が巻かれていたのでほっとした。ヒノキ林の中は膝丈の疎らな笹の中に登山道というほどではないが踏み跡があって快適に歩くことが出来て、「このまま山頂に続いていれば良いな〜」と思ったのもつかの間、ヒノキ林を過ぎると強烈な笹薮に突入である。しばらくは灌木にピン手を追うことが出来たが、やがて笹の下に道形を失い、悪戦苦闘である。前方の立ち木に目標定めながら前進するのであるが、藪に足を取られ何度か転倒し、その都度腰を下ろして休みながらの前進であった。
そのうち笹薮の下に道形を見つけ、外さないよう慎重に高度を上げて行った。以前は刈り払いしたという記録を見たので、その跡であると思った。それでも両手で笹を掻き分けながら進んで、2回程ニセピークと思はれる所を通過して最後はヒノキ林の平らな山頂に達した。鞍掛峠からは限界状態に近い3時間半近くかかっていた。
山頂の三角点周りは笹もなく前方には小秀山方面の展望が開けていた。昼食摂りながら30分ほどの休憩の後山頂を後にした。下りもまた笹薮の中で何度か道を失い、その都度GPSでトラックを確認しながら鞍掛峠には2時間少々で下ることが出来た。鞍掛峠からは林道をゆっくり下ったが、途中で長野ナンバーの2台の普通車が下って来て驚きであった。王滝村方面からは鞍掛峠まで入ることが出来ないので、岐阜県のこちらから入って、何かの調査の車であろうと思った。ゲート前に停めた私の車を見て県の職員も驚いたことだろうと思いながら林道ゲートに下った。


高樽山 タカタルヤマ 標 高 1673m 信州の里山 山 域 裏木曽山脈
登 山 記 録
登山月日 2022年11月10日
登山経路 瀬戸川・高樽林道入口6:30〜井出ノ小路林道分岐7:15〜真弓峠9:50/10:00〜高樽山(引き返し地点)11:45〜真弓峠13:15/13:25〜林道入口16:05
行動時間 登り 5時間15分 下り 4時間20分 合計 9時間35分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 「付知峡」から「付知峡自然休養林」への細い道を瀬戸川・高樽林道分岐まで舗装道路
トレイル 真弓峠までは高樽林道11キロ その先は林業の歩道から深い笹薮へ
水場・toilet 水場は林道途中で沢水取れる toiletは山中には無い
その他 山頂まで約200m付近で引き返す
山行記


高樽林道入口・県境の真弓峠


笹薮漕いで・撤退地点


高樽山・小秀山


前日、入山場所下見のために中津川市付知峡の峡(ハザマ)から「付知峡自然休養林」への道の入口に来た。「工事中一般車両進入禁止」の看板が立っていた。よく見ると規制時間は8:30〜16:30となっているので看板に書かれた森林管理署に電話して時間外であれば進入して良いことを確認した。
翌朝、夜明け前とも言える6時前に山中の道路に入って、数キロ先で分岐する「高樽林道」入口に車を付けた。この付近が道路舗装工事中で重機が待機していた。林道入口にはチェーンゲートが有り、関係者以外の車両進入を規制していた。チェーンゲート前の道路脇に車を停めて軽荷のザックを担いで出発した。実は長い林道に自転車利用しようと自転車を車に積んできたのであるが、真弓峠まで11キロの林道は標高差600mもあり、自転車を押して歩くことが厳しいと思ったことと建入禁止看板にはオートバイ・自転車乗り入れ禁止の添え書きも有ったので、往復歩きを決めた。
10分ほど舗装された道を行くと鉄製のゲートが有り、ここが瀬戸川・高樽林道起点のようである。林道は緩い勾配で砂利道と舗装道路が交互に続いていて3キロほど先の「井出ノ小路」林道分岐まで続いていた。ここまでは自転車利用可能であった。その先は荒れた林道で傾斜もあったが1キロほど先からは再び緩い勾配の砂利道の林道で、1.5キロほどは自転車利用可能な路面状態であった。その先からは傾斜もきつく荒れた林道が真弓峠まで続いていた。
真弓峠までの中間点とも思える標高1100m付近に林道が分岐する地点には沢水流れ、湧水箇所もあったので一息入れた。その後は傾斜も増して洗堀箇所も多い林道を行き、真弓峠に近づくころには洗堀防止のためか全面舗装された林道であった。約11キロの真弓峠までの林道を3時間20分ほど歩いて真弓峠には9:50の到着となった。王滝村と岐阜県境にある真弓峠は昭和30年代までは王滝村と加子母村の往来に利用されていたそうであるが、今は林業関係者以外の利用は無いようである。
峠で腰を下ろして大休止の後林班標識に「歩道入口」と書かれた看板に導かれて高樽山に入山である。尾根伝いに笹薮が切り開かれた歩道が有り、高樽山山頂まで続いていることを期待しながら高度を上げて行く。30分ほど膝丈の笹薮の中に切り開かれた歩道が続いていたが稜線直下からは笹薮漕ぎになった。そして稜線に出ると背丈を超える笹薮漕ぎである。それほど長い距離でないだろうと高をくくって笹薮漕ぎを続けた。笹薮の下には倒木などあってなかなか思うようには歩けない。ネットでは真弓峠から1時間で山頂に登りついたという記録も有ったので2時間もあれば登れると思ったのであるが、山頂まであと約200m地点で登頂を諦めた。真弓峠からは1時間45分後の11時45分にであった。長い林道歩きもあって根気が続かなかったのも敗退に一員である。真弓峠に下るまでも1時間半がかかっていたので体力脚力の衰えを痛感させられたのである。
真弓峠から王滝村側に少し踏み入れてみると峠直前まで伐採されていた。登って来た高樽山や小秀山などを観ながら下山は1キロ15分のペースで下った。駐車場所に戻ると舗装工事も終わり通行規制時間内であったが通行を許可してくれた。
来年気力があったら、三国山とセットで再アタックしたいと思っている。その時は自転車利用しようと思う。


付知峡



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