稲村ヶ岳 イナムラガタケ 標 高 1725m 白旗史朗・
日本百一名山

山 域

大峰
登 山 記 録
登山月日 2005年11月25日
登山経路 大峯大橋林道終点9:45〜レンゲ辻11:05〜山上辻11:45〜稲村ヶ岳12:25/12:45〜レンゲ辻13:50〜林道終点14:45
行動時間 登り2時間40分 下り2時間 合計5時間(休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 林道終点まで舗装道路
トレイル 登りはじめは川原の中を歩く、レンゲ辻直前は急坂 縦走路はアップダウンも少ない快適なトレイル
水場・トイレ 水場なし トイレは大峯大橋 山上辻にある
その他 レンゲ辻に女人結界門ある


縦走路の樹間に見る稲村が岳と山頂


山頂付近の石楠花とレンゲ辻の女人結界門


天川村の紅葉

山行記

十津川から分かれ、天川村・天ノ川渓流の紅葉を楽しみながら天川村を走る。この道を走るのも3回目である。
天川村の行き当たりの洞川温泉から母公堂〜清浄大橋を抜けて林道に入り、終点に車を止めて支度を整える。大峯山寺の「伝統と宗教的な理由による女人結界の継続」を知らせる大きな看板が掲げられている。
木製の階段を登って杉の植林地に入るがすぐに山腹を巻く道となり、わずか歩いて川瀬谷の沢に入る。石を拾いながら沢を詰めて行く。この時期水も少なく靴をぬらすことはない。レンゲ辻への案内看板が現れると沢から離れ、山腹をよじ登るようになる。所々に木製の階段が設置されていて安全が確保されている。ブナやサワグルミの大木が葉っぱを落とした樹の間越しに稜線が望めるようになると、登山道は一気に傾斜を増す。それほど長い距離ではないが、最後はバテバテになりながら女人結界の門が立つレンゲ辻の稜線に到達した。
そこには、すでに稲村が岳を踏んで帰路につく男女4人パーティが休憩していた。私は休むまもなく、稜線の道を稲村が岳を目指す。少し高度を上げたあとはほとんど水平にきられた縦走路である。山腹に切られているために樹林の中で展望が利かないのが少し物足りない。昨夜舞ったのだろうか、雪が日陰に残り、一部には凍結したところもあり滑り落ちないように注意する。
レンゲ辻から40分で稲村ガ岳山小屋の立つ山上辻に到着した。
ここでしばし休憩する。「これより先食事・キャンプ禁止」の看板が立っていた。「マナーの悪い登山者が山を汚すのであろうか」と思う。眼前には大日山の岩峰が逆光の中にシルエットを映している。
ここからは少し厳しくなった登山道を大日山の岩場を越えて行く。途中に2箇所ほどの崩落地があるがロープが張られていてそれほど危険なところではない。ここで同年輩の単独行氏とすれ違う。
登山道脇に石楠花の樹が見えるころになると稲村が岳山頂はすぐであった。山頂は鉄骨で組まれた大きな展望台になっていた。
山上が岳から大普賢岳そして弥山・八経ヶ岳などを見ることが出来る。ガイドブックを広げながら山座同定を楽しむ。山上が岳にはヘリが飛び、何やら荷あげをしているようである。
ここも一人ぼっちの山頂であった。くだりも同じ道をゆっくり下る。
洞川温泉で食事を取ったあと温泉に浸かって汗を流す。

 

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