伊那谷の山
(・烏帽子ヶ岳・池ノ平山・念丈岳・大島山
・本高森・陣場形山・氏乗山・鬼ヶ城山・天竜峡)

本高森山 ホンタカモリ 標 高 1890m 信州故郷120山 山 域 中央Alps前衛
大島山 オオジマヤマ 標 高 2143m 標高200m超峰 山 域
念丈岳 ネンジョウダケ 標 高 2291m 山 域
池ノ平山 イケノタイラ 標 高 2327m 山 域
烏帽子岳 エボシダケ 標 高 2195m 山 域
小八郎岳 コハチロウ 標 高 1470m 南信の里山 山 域
登 山 記 録
登山月日 2022年9月11日〜9月12日
登山経路 第一日目 本高森山登山口7:50〜本高森山11:20/11:45〜大島山14:20/14:40〜上沢の泉15:15(泊)

第二日目 上沢の泉6:00〜念丈岳7:20/7:45〜池ノ平山9:20/9:35〜烏帽子岳10:20/10:35〜小八郎田岳13:20/13:35〜鳩打峠14:15
行動時間 第一日目 7時間25分 第二日目 8時間15分 合計 15時間40分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候 第一日目 曇  第二日目 晴
メンバー 雨宮さん
情   報
アクセス 本高森山登山口 本高森カントリーの先の林道 最後1キロほどは砂利道
鳩打峠登山口 登山口まで細いながらも舗装道路の林道
トレイル 本高森山までは快適トレイル 上沢新道は笹の被さるところがコースの半分くらいも笹の下にはしっかりした道が有る 念丈岳から池ノ平山までは稜線上に癒しのトレイルが続く 池ノ平山〜烏帽子岳は一般登山道 鳩打ち峠〜烏帽子岳は7/10から烏帽子岳山頂まで岩稜帯 鳩打峠までは一般登山道
水場・toilet 水場は幕営地の上沢の泉 toiletは鳩打峠に簡易toiletある
その他 念丈岳〜池ノ平山〜烏帽子岳は癒しの稜線漫歩が楽しめる
山行記

第一日目


本高森山山頂の上沢新道入口の標識


整備された上沢新道


清水平・大島山


大島山山頂


「上沢の泉」へ


「上沢の泉」で幕営




同行の雨宮さんとは松川インター出口で合流し、下山予定の鳩打峠に雨宮さんの車をデポして、本高森山の登山口に走った。私にとっては4度目の本高森山登山口である。10キロ超のザックを背負って登山道に入った。とてもよく整備されて勝手知ったる本高森山への登山道であるが、重荷を背負ってはなかなか足が進まない。本高森山山頂までは(1/10)〜(10/10)の標識があり、良い目安である。勾配の緩い4合目までは順調に歩けたが、その先は各合目ごとに腰を下ろしての登山となった。私と大して変わらぬ重さのザックを担ぐ雨宮さんであるが殆んど重さを感じることなく軽快に歩いていて、自分が情けなるほどである。登山口からは3時間半かかって本高森山に着いた。予定より30分ほど余計にかかったが、まあ想定の範囲内でそれほどの焦りは感じなかった。「この一月膝痛と猛暑・長雨でほとんど山歩きが出来なかったのであるから」という思いもあった。
本高森山頂で30分ほどランチ休憩取って「上沢新道」に入った。本高森山までの登山道までとはいえないが、笹が刈り払われてしっかりした道が続いていた。少し高度を落とし登り返して小さなポコを越えて行き、二つ目のポコが1867mピークである。この付近からは笹が被さる道に変わっていた。そしてここら辺りから自分の足に異変が発生した。本高森山迄の大量発汗で、脱水症状から足が攣り始めたのである。「ツムラ68」を服用したがあまり効果はなく、さらに両足が痺れて歩行不能状態になってしまった。雨宮さん持参の痛み止めなどを服用しながら前進した。登山道があまり勾配がきつくないのが救いであって、50歩歩いては笹原に倒れ込む状態であった。水場のある清水平を越えてジグザグ切った大島山への笹原を何とか凌いで、本高森からは3時間もかかって大島山山頂に登りついた。「あとは下るだけ」と思い安堵したのである。
シラビソの枯木が数本立つ大島山で一息入れて、笹の被さる道を30分ほど下ると瀬音を立てて流れる上沢の泉に着いた。泉のすぐ先に笹原が刈り払われたテント場があったがあまり良い状態ではなかったが何とか二張りのテントを張った。持参したビールを沢水で冷やして乾杯した。明るいうちにテントを張れたのが良かったと思う縦走初日であった。




第二日目


稜線に出て念丈岳へ

 
稜線漫歩と癒しのトレイルを歩き池ノ平山へ


一般登山道の池ノ平山から烏帽子山へ・烏帽子岳から来し方の池ノ平山


18年ぶりの烏帽子岳
 

烏帽子岳からは岩稜帯を下る


飯島コース分岐・小八郎岳から烏帽子岳


烏帽子岳直登コースと小八郎岳コース分岐・鳩打峠に下山





上沢の泉の夜は樹木に付いた夜露が時々落下してテントを叩くこともあったが、風もなく静かな夜であった。しかし昨日の脱水症状からの足の攣りのことや、今日の行程を最後まで歩ききれるかなどが心配になり熟睡にはほど遠い夜であった。それでも一晩体を休めて体調は回復していた。
簡単な朝食を摂ってテントを撤収、パッキングを済ませると予定通りの6時には上沢の泉を出発できた。昨日は曇り空であったが朝から青空が広がっていた。夜露で笹が濡れているので雨着のズボンを履いて出発である。笹が被さる登山道を30分ほど進むと稜線に出ると、南木曽岳や恵那山が望まれた。更に笹を掻き分けて稜線を行き、7:20には念丈岳に到着した。中央Alps南部の安平路山〜越百山迄の稜線と仙漉艨E南駒ケ岳等が眼前に見えた。展望を楽しみ軽食摂りながら30分ほど滞頂した。ここまで足が攣ることなく順調に歩けたことで一安心である。
念丈岳からの稜線歩きは笹原からハイマツ帯に変わっていた。少し下ると越百岳〜安平路山まで続く、中央Alps南部主脈上にある奥念丈岳への縦走路が分岐していた。稜線の縦走路はハイマツ帯から樹林帯に変わって、シラビソ林の中快適トレイルが続いていた。念丈岳からは随分遠くに見えていた池ノ平山ではあったが1時間30分で到着し、この先も読めれば一安心である。笹原の明るい池ノ平山山頂で、ここにテントを張る登山者もあるようで、ヤマップの地図には付近に水場もあるようだが、確認はできなかった。草原に腰を下ろしてしばし休憩の後池ノ平山を下る。
烏帽子岳への登山道は樹林の中快適トレイルが続いていた。烏帽子岳から池ノ平山まで足を延ばす登山者も多いものと思われた。樹林帯を抜けて小さな岩場を登り上げると奥烏帽子ともいえる岩峰であった。気温上昇で暑さを覚えるころで、雨合羽のズボンを脱いだ。岩場のピークからはロープが下がるキレットに下り、烏帽子岳山頂には10:20の到着で、念丈岳からはコースタイムの2時間半で歩けたのは体調不安も有ったので嬉しかった。自分にとっては18年ぶりの烏帽子岳であるが、同行の雨宮さんには今回一番の目標の烏帽子岳を踏めたことも嬉しかった。岩峰の烏帽子岳山頂は日差しが強く長居は無用で15分ほどの山頂stayで「鳩打峠 2時間30分」の標識を見て下山開始である。烏帽子岳は名前の通り山頂付近は岩稜で、急坂が続いていた。大きな烏帽子岩は安全な巻道を下った。その先も鎖場・梯子場が設置されている危険地帯であるが、本当に良く安全な登山道を確保してくれてあった。ぴょんぴょんと下る足が無くなっているので、一歩一歩足場を確認しながらの岩場下りになるので、どうしても遅くなるのである。そしてザックも重く感じるようになりさらに遅れるのであった。昨日と同じように一合おきに登山道に腰を下ろしながら下った。「セキナギ」と言う崩壊地を過ぎると緩い尾根になり快適トレイルである。飯島コース分岐等でも休憩し、小八郎分岐から小八郎岳に向かった。東屋のある小八郎岳から下って来た尾根を振り返って、鳩打ち峠に下った。烏帽子岳からの下り2時間半のコースタイムを3時間40分もかかっていた。同行の雨宮さんには励ましとサポートを受けながらの2日間であった。


烏帽子ヶ岳 ボシガタケ 標 高 2195m 信州ふるさと120山

山 域

中央アルプス


登山道中間点から眺める烏帽子ヶ岳山頂


山腹の紅葉は真っ盛りであった


山頂スナップ

 

登 山 記 録
登山月日 2004年10月23日
登山経路 鳩打峠7:55〜小八郎岳8:35〜烏帽子岳10:45/11:20〜小八郎岳〜鳩打峠13:30
行動時間 登り2時間50分 下り2時間10分 合計5時間35分(休憩時間を含む)
天  候 曇・霧
メンバー 根橋さん・糸賀さん

情  報

アクセス 中央自動車道松川インターから僅かな所に案内看板有る。鳩打峠までは乗用車でも問題なし。
トレイル 小八郎岳までは里山登山道。その先も問題なし。
水場・トイレ 登山口手前に水場有。登山口に仮設トイレある。
その他 中央アルプス南部の好展望台

山行記

中央自動車道を飯田から諏訪方面に車を走らせると、松川インターの左側に屹立する山が中央アルプス念丈岳から派生した尾根に立つ烏帽子ヶ岳である。
松川インターを出て最初の信号を左折し、狭い地道を1キロも走ると左側に小八郎岳・烏帽子岳登山口の看板が立つ。すぐに山中に入り、林道を5〜6キロほど走ると終点につく。ここが鳩打峠らしい。広い駐車場があり、簡易トイレも設置されていた。
今日は3年前から1年に1度、懇親登山を続けているNさん、Iさんと3人でNさんの快気祝い登山である。前2回は北信の里山であったが、今回はもう少し骨っぽい山にと思い、ここを選んだのである。久しぶりに顔を合わせ話が弾む。
登山道入口には作業用インクラインが設置されていた。小八郎岳の崩壊地のり面工事用のものらしい。小八郎岳までは結局このインクラインが平行していて折角のトレイルも台無しの風情となるのである。小八郎岳をパスする道もあったが小八郎岳直下まで登ると山頂には四阿が立っていた。山頂は下りに踏むことにして烏帽子ヶ岳への道に戻る。緩やかなトレイルをNさんを先頭に歩くとやはりペースが速い。小八郎から1時間で烏帽子ヶ岳が正面に見える崖の上の展望地に着く。先行したパーティがカメラを構えていた。一緒になって烏帽子ヶ岳や岩場や崩壊地に映える紅葉をカメラに収める。山頂に続く稜線が手に取るように見えて先が読める。少し傾斜のました稜線は一番足の遅い私がしんがりを務めて歩くと、見る見る間にお二人に離される。
山頂直下には大きな岩場があり鎖場となっていた。先ほどの展望台から眺めたときは霧氷と間違えた白い岩である。苦もなく乗り越えて山頂に立つ。上昇気流が上がってきていて、中央アルプス南部の南駒ヶ岳や仙涯嶺、そしてここから延びる念丈岳の峰々を隠していた。軽食をとりながらガスの晴れるのを待つ。時々風がガスを吹き飛ばしてくれるのであるがカメラに収める時間もない。30分の山頂スティであきらめて下ることにする。足の速いIさんは走るように小八郎岳まで下る。私はNさんとゆっくり下る。
小八郎岳の四阿で実りの伊那谷を見ながら、すっかり体調がもどったNさんの復帰を心から祝福するのであった。

 


本高森 ホンタカモリ 標 高 1890m 信州ふるさと120山 山 域 中央Alps前衛
登 山 記 録
登山月日 2017年9月16日
登山経路 林道登山口5:30〜前高森分岐7:05〜本高森7:50/8:10〜前高森分岐〜登山口9:45
行動時間 登り 2時間20分 下り 1時間35分 合計 4時間15分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候 小雨/曇
メンバー 吉川さんを案内
情   報
アクセス 高森カントリーの先林道は途中まで舗装されているが、最後の1キロほどは砂利道も普通車でも入れる
トレイル 一部急坂・荒れたところもあるが、とてもよく整備されていて緩い勾配の快適トレイルが山頂まで続く
水場・トイレ 水場・トイレともに登山口、山中にはない
その他 小雨降る中再登山
山行記


本高森山頂

前夜は登山口に近い高森町の研修センターに泊まった。夜明け前に登山口に走ったが小雨舞う中でテンションが上がらなかったが雨傘差して登山道に入った。前回の記憶は「マツタケが採れた」という事と「山頂まで緩く続く登山道」だったが、マツタケはともかく登山道は記憶とは違い急坂が連続していた。登山口から山頂までの標高差が800mほどもあるのだから当然である。
前高森・吉田山分岐から先の尾根に来ると右側が切れ落ちていて、吹き上げる風で寒さを覚えながら必死に歩いて2時間少々で山頂に着いた。山頂手前で先頭を譲ると私より3歳年上の吉川さんは走るように駆け上がって行った。曇り空で展望の利かない山頂は風があったので樹林帯に下って風除けの中で休憩した。下山は雨も上がってゆっくりと本高森を楽しみながら下った。


本高森 ホンタカモリ 標 高 1890m 信州ふるさと120山 山 域 中央アルプス前衛
登 山 記 録
登山月日 2014年9月28日
登山経路 高森カントリーの先林道登山口6:05〜前高森分岐7:40〜本高森8:35/9:00〜前高森分岐〜登山口10:45
行動時間 登り 2時間30分 下り 1時間45分 合計 4時間40分  (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 高森カントリーの先林道は途中まで舗装されているが、最後の1キロほどは砂利道も普通車でも入れる
トレイル 一部急坂・荒れたところもあるが、とてもよく整備されていて緩い勾配の快適トレイルが山頂まで続く
水場・トイレ 水場・トイレともに登山口、山中にはない
その他 アカマツ林の登山道で登山道わきで松茸採れた
山行記


南東が開けた本高森山頂

高森カントリークラブのクラブハウス入口を見て山中に入ると狭いながらも舗装された林道が続いていて、道路端に前高森・本高森山への案内看板があった。林道はやがて砂利道に変わったがそれほど長くもなく登山口に到着した。
登山道はアカマツ林の中、勾配も緩く広く良く整備された道で驚くほどである。何気なく歩いていると登山道わきにキノコを見つけ手にとるとなんと松茸である。何年振りかに松茸をとることが出来て感動であった。附近を探すとカサの開いたものも1本有った。思わぬ収穫に小躍りしながらさらに登山道わきに目を凝らしながら進んだが結局松茸は2本だけであった。登山道は少し傾斜を増して・・登山口からの道を合わせ、少し細くなったトラバース道を行くと、前高森・吉田山分岐に着いた。ここまでが1時間半ほどかかったが少しも疲れはなく、更に再びよく整備された広い登山道を行く。樹林の間に右前方に10年ほど前に登った烏帽子が岳が見えてくると本高森の山頂はすぐであった。
山頂の後方は樹木で展望はさえぎられていたが、南東面が開けていて、南アルプスの峰々が全容を見せていた。朝食をとり展望を満喫しながら30分ほど滞頂し往路を下った。往路もアカマツ林に松茸を探したがそうは問屋がおろさなかった。マツタケ山であるのに入山規制されていないことには驚かされた本高森ではあった。


本高森山頂から見る南アルプス中部から南部主脈


前高森 マエタカモリ 標 高 1646m 南信州の里山 山 域 中央Alps前衛
登 山 記 録
登山月日 2022年5月18日
登山経路 本高森登山口11:05〜6/10前高森分岐12:55〜前高森山13:10/13:25〜登山口14:55
行動時間 登り 2時間5分 下り 1時間30分 合計 3時間50分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 高森カントリの先林道に入る 登山口まで最後数百メートルはは少し荒れた砂利道
トレイル 前高森分岐までは快適トレイルが続く 分岐から先もよく整備された登山道
水場・toilet 水場・toiletは登山口付近には無い
その他 山頂は展望が無い
山行記


前高森山山頂と三角点




本高森山には過去2回登っているが前高森山を踏むことはなかった。高森カントリー-からの先の高森山登山口には3度目で問題なく入ることが出来た。最後は少し荒れた砂利道走行が気を揉めた。駐車場には松本ナンバーの車が1っ台停まっていた。
勝手知ったる登山道に入る。最初はジグザグ切って高度を上げ尾根に乗ると緩く快適トレイルが続いていて、本高森迄1/10〜10/10迄の標識が良い目安である。4/10を過ぎると少し傾斜が増してジグザグ切ってあった。5/10地点の手前で先行していた登山者が本高森踏んで下山してきた。5/10に上り上げると尾根を平行移動するようになり前高森分岐の6/10に続いていた。前高森への道もよく整備されていて最後はカラマツ林の中のトレイルを歩いて、前高森山の山名プレートが立つ山頂に着いた。展望を期待したのであるが、笹薮を切り開いた山頂はカラマツ林の中で展望はなかった。
山頂をカメラに収めて登山道に三角点を探しながら往路を戻った。



陣馬形山 ジンバガタヤマ 標 高 1445m 信州ふるさと120山 山 域 伊那山地
登 山 記 録
登山月日 2014年9月28日
登山経路 山頂はキャンプ場などのある観光地
行動時間 山頂周遊12:30〜13:00 合計 30分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 折草峠から一部舗装工事中の林道を行くと車横付けの山頂キャンプ場に着いた
トレイル 山頂はキャンプ場と展望地になっている
水場・トイレ トイレは山頂キャンプ場にあるが水は持参か
その他 信州には珍しい山頂車横付けできる山
山行記


陣馬形山山頂からの中央アルプスの展望・中央は南駒ヶ岳

駒ケ根市菅沼から陣馬形山の東側から回り込むように折草峠に着いた。折草峠から陣馬形山に通じる林道は舗装工事のためバリケードで進入規制されていた。日曜日であるから休工中と思いバリケードを開けて進入した。工事中の約1キロの区間も重機が道の端によけられていて、通行は可能で、その他は山頂まで舗装された快適林道が続いていた。山頂直下で西側から登ってきた林道を合わせ山頂キャンプ場に着いた。キャンプ場には数張のテントが張られ、家族連れ寛いでいた。キャンプ場の先に陣馬形山の山頂があり、ここでも家族連れやアマチュアカメラマンが眼前の中央アルプスや眼下に流れる天竜川や伊那谷の展望を楽しんでいた。後方を見ると少し樹木に阻まれるところもあるが、南アルプスの仙丈ケ岳・北岳・塩見岳を見ることが出来、陣馬形山が絶好の山岳展望台であることを知った。
山国信州にも一つくらいはあってもよい山頂車横付け可能な陣馬形山ではある。


山頂はキャンプ場と牧場の陣馬形山


氏乗山 ウジノリヤマ 標 高 1819m 南信の里山 山 域 伊那山地
鬼ヶ城山 オニガジョウヤマ 標 高 1482m 南信の里山 山 域
登 山 記 録
登山月日 2022年5月17日
登山経路 鬼ヶ城神社奥ノ院入口5:30〜鬼ヶ城山7:15/7:25〜1688m標高点9:00〜氏乗山9:40/9:55〜鬼ヶ城山11:55/12:05〜奥ノ院入口13:15
行動時間 氏乗山迄 登り 4時間10分 下り 3時間20分 合計 7時間45分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 喬木村氏乗迄国道 林道鬼ヶ城線も奥ノ院入口までは舗装道路
トレイル 鬼ヶ城山までは急登が続く 鬼ヶ城山からキレット付近は厳しい岩場もそこを乗り切れば緩急はあるが癒しの尾根歩き
水場・toilet 登山口付近には水場・toiletは無い
その他 キレット越えが修羅場も鬼ヶ城山への急登も厳しい
山行記


鬼ヶ城神社奥ノ院入口・鬼ヶ城山山頂

 
岩稜帯を下って10m以上あるキレット


再び岩稜を登って・癒しのトレイルへ


少し痩せ尾根もあるが伊那山地主稜線の氏乗山山頂へ




喬木村中心街から矢筈トンネルへの道を氏乗集落に走ると、集落入口に「鬼ヶ城神社奥ノ院入口」の看板が有った。集落への道に入るとすぐに林道が分岐していて「奥ノ院入口まで3.3キロ」の標識も有った。舗装された林道を走り、途中獣除けゲートを開けて奥ノ院入口の広場に着いた。8年前に来た場所であり、まだ記憶に残っていた。駐車場とも思える広場に車を止めて参道の尾根道に入る。「十一丁」と云う丁石から尾根が續き、「五十丁」が鬼ヶ城山山頂である。当初は緩く快適な尾根歩きが続くが、中間点とも言える「三十丁」付近からは徐々に傾斜が増してきて、最後は急登の上、登山道は落ち葉に隠されて見失いがちである。樹木に掴まりながら何とか凌いで「鬼ヶ城神社奥ノ院」が立つ鬼ヶ城山山頂に着いた。8年前は1時間20分で登れたが、今回は1時間45分ほどかかっていたが納得である。朽ちかけた社殿の横の広場で朝食をとって氏乗山を目指す。
社殿の後方に下る道はなく、岩稜の急坂を樹木に掴まりながら慎重に下る。地形図では30mほどの高度差であるが、最後はキレットになっていて10mほどは垂直に切れ落ちていた。岩場に足場を探しながら鞍部に下り切った。鬼ヶ城山と反対側の尾根とまるで人工的に切り開いたかのような切通になっていて驚きである。キレットの反対側はさらに厳しい岩場であって、氏乗山に続く尾根に登り上げる道はないのである。結局左側に足場を探しながら慎重に高度を上げて行く。落葉に隠されがちながらもそれなりに歩いた形跡も見られて、冷や汗掻きながらもなんとか鬼ヶ城山の反対側の尾根に登り上げて安堵した。
尾根上は藪もなくはっきりとした踏み跡が有った。そして滑落などの危険を感じないブナなどの芽吹いた樹林の尾根を快適に進むことが出来た。概ね緩い勾配の尾根であるが中間点とも言える標高1688m地点の直前は少し急坂であった。1688m標高点に着くと氏乗山ももうすぐで一息入れた。氏乗山に近づくと尾根も広くなり、緩く伊那山地主稜線の氏乗山に着いた。大きな山頂標識が付けられていて上村・喬木村双方からよく登られていた山であることが実感できた。主稜線の尾根には鬼面山方面や反対側の曽山方面へ荷も縦走路が続いていた。
山頂でゆっくりと休憩をとって往路を戻る。キレットの難所も何とか下り、鬼ヶ城山への登り返しは岩場に足場を探し、適当に登り上げた。鬼ヶ城神社の脇で昼食休憩をとって、急坂で何度も尻もちつきながら下った。


鬼が城山 オニガジョウヤマ 標 高 1482m 信州ふるさと120山 山 域 伊那山地
登 山 記 録
登山月日 2014年11月8日
登山経路 鬼ヶ城林道奥の院入口9:20〜三十一丁10:00〜鬼ヶ城山10:40/11:20〜道迷い(30分)〜奥の院入口12:50
行動時間 登り 1時間20分 下り 1時間30分(ロス30分) 合計 3時間30分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 奥の院入口参道まで舗装道路
トレイル 登山道は丁石があり、迷うことはないが山頂直下は踏み跡薄く激急坂が続く
水場・トイレ 水場は林道途中で取れるが登山口から先にはない トイレはない
その他 鬼ヶ城神社奥の院への参道と云う登山道
山行記

登山口の奥の院入口・十一丁石から尾根を歩く


中間点の三十一丁石の大山祁祠・岩陰に安置された石像

喬木村の上氏乗から舗装道路の鬼ヶ城林道に入り、獣除けのゲートを開け林道終点まで走ると、右側山中に「鬼ヶ城奥の院入口」の小さな案内看板があった。林道の下方には鳥居があって、林道開通前はその鳥居をくぐって登られていたようだ。登山道に入りすぐに尾根に取りつくと大山祇の祀られた「十一丁石」があった。林道の下方に見えた鳥居が「十丁」で、登山道と言うよりは鬼ヶ城神社奥の院の参道のようだ。この先にある丁石の間隔はまちまちである。
入口看板から40分ほど緩い尾根道を歩いて「三十一丁石」に着くと、ここにも大山祇を祀った崩れ落ちた石祠があり、ここら辺りから傾斜が増してきた。(三十一丁石が中間点)そして「四十丁石」を過ぎるころになると一気の急登になった。急坂の途中の岩場に怪しげな石像もあったが、足場が悪く転げ落ちそうなので、何を祀っているのか確認できなかった。
三十分ほどの急坂凌ぎですが、落ち葉が被さる参道は先を見失いがちで、足の踏ん張りもままならず、木の根・草木に掴まりながら、滑り落ちないようにして両手両足を使って登った。「下りがたいへんだな〜」と思うのである。
そして「五十丁石」を見ると、朽ちた鬼ヶ城神社奥の院が立っていた。氏乗に住む人たちの氏神様を祭ってあるのだろう。
奥の院の先に小広い広場があり、焚火跡やベンチもある鬼ヶ城山山頂であった。四等三角点の鬼ヶ城山だが、山頂標識も見当たらない。後方には鬼ヶ城よりは標高が高い氏乗山が見えるが、そこに至る尾根はとても峻険な岩稜が続いているようだ。
樹林の山頂からは展望もなく、木漏れ日がわずかに当たる暗い山頂だ。丸木で作ったベンチに腰をおろし、軽食を取っていると杉の大木からリスが降りてきて、一鳴き鳴いて藪に駆け込んでいった。「きっと餌をねだったのだろう」と思い、藪の中にリンゴの皮を少し分けてやった。
40分ほど滞頂のあと、登りに気遣った通りの一気の急坂を滑り落ちないよう、木の枝や幹に掴まりながら下ったが、「こういうところは私の十八番」とするところである。しかし10分ほど下ったところで落ち葉に隠された道を見失い、急坂の中トラバースを繰り返しながら道を探すが見つからない。結局尾根を間違えて10分ほど下ってしまい、気付いて元の位置に登り返すまで30分ほどロスしてしまった。正規ルートの落ち葉の中に横たわる「四十一丁石」を見ると安堵した。急坂を少し下ると12〜3人のパーテイが登ってきて驚いた。更に驚いたのはパーテイの中に知り合いの方がいたことだ。「急坂での滑落に気を付けてね」とアドバイスした。「三十一丁石」の大山祇の祠まで下れば一安心、後は緩んだ参道をゆっくりと下った。



鬼ヶ城神社奥の院が立つ山頂

天龍峡

2014年11月8日

天龍峡遊歩道を散策し景観を楽しんだ


天竜峡・36伊那谷豪雨の氾濫水位の標識


遊覧船が行く天竜峡


展望台からの眺め

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