山行記

前日、松前町役場に林道の状況を確認すると、松前町から上ノ国町石崎に延びる道道・林道は、大千軒岳登山口までは通行可能であってそこから先は通行できないことを知る。
夜は低気圧の通過により風雨が強く、松前町の国道脇の空き地に車を止めて寝袋にくるまって休んだ。
夜が明ける４時には起き出して、車を林道に向ける。昨夜の雨で木々の葉っぱで道が埋められていた。慎重に車を走らせると登山口の松前町と上ノ国町を分ける峠には１時間半も掛かってしまった。
然しここまでくれば登り１時間少し、という短小軽薄コースである。熊だけが心配な登山道に入り、鈴とラジオの音量を上げる。北海道には珍しいブナ林の中の登山道を歩いて笹原に出ると頂上はすぐそこであった。
北海道では一番に設置されたという看板の立つ一等三角点が埋められていた。
残念ながらガスの中で展望はなし、朝食のパンをかじって山頂を後にする。