中国山地の山
(氷ノ山・扇の山・三瓶山・吾妻山・道後山・上蒜山・那岐山)

中国地方の山と言えば日本百名山に名前を連ねる伯耆大山ぐらいしか浮かばないが、日本300名山となると7座が数えられている。それも中国地方の各県に点在していて公共交通機関を利用してそれらの山巡りをすることはとうてい無理である。
長野から琵琶湖周辺に走って武奈ヶ岳を登った後、京都からR9を300名山訪ねて車を走らせた。兵庫県関宮町の氷の山を皮切りに車で移動を重ねて7座全てを登り切ることができた。
どの山も標高は1000mを僅かに超えた程度で、山から少し離れると山座同定も出来ないくらい周囲の中に埋没してしまう山ばかりである。しかし、それがかえって里山の条件を満たしていて、しっかりと地域の中に溶け込んで存在しているのだろうかと推測出来るのである。
山頂に登って見渡せば山高からずとも、延々と山襞を重ねて連なっている中国山地はまさに山深しの趣がある。山襞の間には小川が流れ、小さな集落が山のふところ深く点在している。そしてそこには少ない田畑を耕し、山と川から恵みを受けながら、昔ながらの伝統・風習を育んで生活していて、それこそがまさに日本の原風景なのだなーと思う。

山頂から深き山々を眺め、その生活ぶりを窺い知りながら中国山地を歩いてきた。
「ディスカバージャパン」日本再発見の旅であった。

気になることが一つ、三瓶山より西になる本州には名山と呼ばれる山はないのであろうか。その先を訪ねることが無いというのは寂しいことである。

氷ノ山ヒョウノセン](1510m)


東尾根から見る山頂と避難小屋

登山月日 2003年5月9日
登山経路 兵庫県関宮町氷ノ山東尾根登山口5:50〜山頂7:35/7:50〜登山口9:20
天 候   晴

登山口は氷ノ山越えの国道から(未開通)寒い朝を麓で迎えて霧氷の花が美しい山頂であった。
始めてみる中国山地の展望も山座同定は出来なかった。

扇の山オウギノセン](1310m)


山頂標識とブナ林の中のトレイル

登山月日 2003年5月9日
登山経路 兵庫県温泉町上山高原登山口12:20〜山頂13:35/13:50〜登山口14:50
天 候   晴

若木のブナの新緑が残雪に映えて。

三瓶山サンベサン](1126m)

 

登山月日 2003年5月10日
登山経路 島根県大田市北の原登山口5:50〜山頂7:10/7:30〜登山口8:30
天 候   晴

里山と言うよりは無理して人寄せを目指し手を入れすぎの山。男三瓶山をピストン。
ブナの林の中に野鳥の鳴声が響き。

吾妻山アズマサン]()

登山月日 2003年5月10日
登山経路 広島県比和町休暇村吾妻山登山口12:20〜山頂12:50/13:00〜登山口13:20
天 候   晴

「休暇村・吾妻山」から草原の山を1時間で往復する。後方に見える比婆山連山のほうが有名か。

道後山ドウゴヤマ](1269m)

登山月日 2003年5月10日
登山経路 月見が丘登山口14:50〜山頂15:40〜登山口16:20
天 候   晴

牧場の名残を残す、ここも草原の山。駆け足登山。

上蒜山カミヒルゼン](1202m)

登山月日 2003年5月11日
登山経路 岡山県川上村百合が原牧場登山口6:15〜山頂7:50/8:00〜登山口9:10
天 候   雨

雨降る中、牧場の牛さんに見送られて。
開発進むが素晴らしい観光地である。中国山地の山を登る城山氏と3度目の遭遇。

那岐山ナギサン](1250m)

登山月日 2003年5月11日
登山経路 岡山県奈義町蛇淵の滝登山口13:10〜Cコース〜大神岩14:00〜山頂14:50〜登山口16:15
天 候   雨

ここもしのつく雨の中をゴム長靴はいて黙々と登る。最初は檜の造林地。山頂では30人の団体さんが。

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