朝日連峰核心部縦走

大朝日岳 オオアサヒダケ 標 高 1870m 日本百名山

山 域

朝日連峰
西朝日岳 ニシアサヒダケ 標 高 1814m 越後百山

山 域

朝日連峰
龍門山 リュウモンサン 標 高 1688m -

山 域

朝日連峰
寒江山 カンコウサン 標 高 1695m -

山 域

朝日連峰
相模山 サガミヤマ 標 高 1591m 越後百山

山 域

朝日連峰
登 山 記 録
登山月日 2007年10月5日〜6日
登山経路 10月5日
日暮沢小屋5:50〜清太岩山8:55〜ユーフン山9:35〜龍門山分岐10:05〜龍門小屋10:15/11:00〜龍門山11:15〜西朝日岳12:00〜大朝日岳13:20/13:35〜西朝日岳14:55〜西朝日岳本峰15:15〜西朝日岳15:25〜龍門小屋16:20
10月6日
龍門小屋5:50〜寒江山6:50〜北寒江山7:15〜相模山8:15/8:30〜北寒江山9:25〜寒江山10:00〜龍門小屋11:05/11:20〜ユーフン山1220/12:35〜水場13:45〜日暮沢小屋14:55
行動時間 第一日目 10時間30分
第二日目  9時間05分
合計 19時間35分(休憩時間を含む)
天  候 第一日目 晴 第二日目 晴
メンバー 単独

情  報

アクセス 日暮沢途中まで舗装道路 最後のダートも良く整備されている
トレイル 日暮沢小屋〜清太岩山は樹林帯の中の急登が続くその先は小潅木とハイマツ帯の中
稜線はハイマツと一部岩稜帯の歩きやすい登山道
北寒江山〜相模山は草原の中少し藪が煩わしい
水場・トイレ 水場は登山道途中1箇所と龍門小屋及び大朝日岳と中岳中間の錦玉水
トイレは各小屋で有料
その他 稜線に登りつくと素晴らしい展望とお花畑に会える

山行記
(第一日目)

日暮沢から樹林の中を3時間歩いてハイマツ帯の清太岩山更に30分ほどでユーフン山に着く


ユーフン山から龍門山を見る右肩に龍門小屋が見える


山頂分岐から少し下がると龍門小屋が見えてきた


龍門小屋は清潔ですばらしい避難小屋です管理協力費(1,500円)


縦走路にある西朝日岳山頂

 
稜線から少しはなれた西朝日岳本峰


中岳付近から見る大朝日岳


7年ぶりに訪れた大朝日岳山頂


大朝日岳山頂から西朝日岳を見る

前夜は西川町大井沢の公共の湯で蕎麦をご馳走になり、そのまま駐車場で休ませてもらった。人情味溢れるもてなしに大いに感動したのである。
夜明け前に日暮沢小屋に車を走らせるが小屋の30mほど前の沢で車の進入を諦めて路肩に駐車して登山の支度をする。支度が終わると夜が明けてきた。日暮沢の小屋でトイレを借りる。車が2台ほど停まっていたが既に出掛けた後である。小屋前でパッキングを確認していると後続の夫婦登山隊が駆けつけてきた。挨拶を交わした後私は先に登山道に入る。
小屋から1分もしないうちに本格的な急坂となる。昨夜の雨は上がっていたが濡れた登山道は滑りやすい。しかし気合が入っているせいか少しも苦にはならない。樹林帯の中、30分に1本立ながら高度を稼いでゆく。休憩ポイントの水場を過ぎて樹林帯が潅木に変わる頃になると傾斜も緩み明るい登山道になる。稜線の山々が見渡せるところで小休止する。そしてしばらく登るとハイマツ帯になり清太岩山に着いた。ユーフン山・龍門山が見えて龍門山の右肩には龍門小屋も見えてきて気持ちも楽になる場所である。
清太岩山から一旦下り、ユーフン山に登り返す。龍門小屋がすぐそこに見えるのであるが、そこまでは龍門山を越えてゆかなければならない。ようやく紅葉が見ごろを迎えた龍門山の山肌が真っ赤に燃えている。思った以上に時間もかかって、龍門山の稜線分岐にたどり着く。そして10分ほど右に下ると今日の宿龍門小屋に到着した。

清潔で素晴らしい避難小屋である。今日はまだ誰もいない。小屋前でラーメンを作って腹ごしらえする。ザックは小屋にデポして、サブザックに必需品を詰めて再び登山道に戻る。目指すは大朝日岳である。
龍門山に登り返し鮮やかな紅葉の稜線を急ぎ、1時間ほどで西朝日岳に着く。休むことなく稜線を進む。中岳を越えて7年ぶりの大朝日岳には13時過ぎの登頂となった。誰もいない山頂で大声上げて万歳三唱する。祝瓶山方面も良く見えて感激の山頂である。龍門小屋まで帰らなければならないと思うとゆっくりはしていられない。ここまで誰にも会うことのない朝日連峰であったが山頂を下る頃古寺鉱泉から登ってきた日帰りの若者とあう。
少々疲れた足を引きずりながら西朝日岳に登り返す。西朝日岳本峰は縦走路から少し離れている。ここまで来て本峰を踏まないわけには行かない。ハイマツの中に踏み跡を追って本峰に向かう。少々煩わしく分かり難い所もあったが、15分ほどで二等三角点の西朝日岳本峰を踏むことができた。稜線から少し外れている為に展望は抜群である。大朝日岳や袖朝日岳そして三角点をカメラに収めた後稜線に戻り再び龍門小屋目指して歩き続ける。日も傾きはじめた16時半近くになって、龍門小屋に帰り着くことが出来た。
小屋には管理人が入っていて宿泊者も私を含め6人であった。持参したビールと酒を飲みながら管理人と山談義を楽しむ。そして粗末な夕食を平らげると睡魔が押し寄せて寝袋に包まって心地よい朝日連邦の一夜となったのである。

 

山行記
(第二日目)


寒江山山頂から見る相模山と相模尾根の善六ノ池から見る以東岳


北寒江山付近から眺める相模山


気持ち良い草原の先に相模山が見える


山頂から見る相模尾根の先の大上戸山と北寒江山方面を振り返る


以東岳方面と草原の相模尾根


錦秋の朝日連峰にさらに彩を添えてくれました(長岡の女性です)

昨夜は2回ほどトイレに起きて夜空を見上げるが天気に心配のない星空であった。
同宿者が夜明け前に朝食の支度を始める。私も5時前には起きて朝食の準備である。今日も昨日に負けない長丁場を歩かなければならないのである。食事を取って支度を終えると6時前に昨日と同じサブザックを担いで稜線の登山道に出ることが出来た。昨日と反対側に出て寒江山〜北寒江山まで歩き、相模尾根を1時間ほど下って相模山までの往復である。一旦稜線を少し下ると緩く登り返し、小さなアップダウンをこなすと寒江山への登りとなる。ヒナウスユキソウで有名な寒江山であるが時期を過ぎた今でも登山道脇には花を散らした茎が群生していた。最初に登りついたところが南寒江山であり、寒江山までは一度鞍部に下り緩く登り返す。ここまで来ると目標の相模山もぐっと近づいて見える。そして又下って登り返すと北寒江山である。
相模尾根は北寒江山から三面方面に延びている。山頂からは草原の中をぐんぐん下る。尾根の脇にある三方池・善六ノ池が紅葉の山肌を映し出して神秘的である。そして右側には以東岳が大きく聳えている。これほど見事な展望は中々見ることができないと思う。善六ノ池が最低鞍部であり、そこからは緩く登って相模山である。
寒江山から眺める相模山は結構な岩山と厳しい山容を見せていたのであるが、登りついた相模山はどこが山頂だか特定できない。山頂標識もなく三角点も分からず3ッの峰を最後まで歩くが何も見つけることはなかった。これより先に峰はない場所で(稜線の先に大上戸山を望める場所)休憩する。そして再び三角点を探しながら三つの峰を戻るが結局三角点を見つけることが出来なかった。少々がっかりしながらしかし間違いなく相模山を踏んだ充実感を味わいながら善六ノ池に戻り、草原の中北寒江山の稜線に戻ったのである。
ここでようやく今日の時間も読めて気分も和らぐ。ここでも見事に紅葉した写真を撮りながら寒江山に着くと長岡から来た女性登山者に会う。山談義をしながら南寒江山を下り、喋りを楽しみながら龍門小屋まで戻った。
土曜日の好天の中、続々と登山者が押し寄せてきたのはいうまでもない。龍門小屋でザックを引き取り、昨日登った登山道をゆっくりと下った。日暮沢小屋には午後3時前には下りつき大井沢の公共の温泉につかって汗を流し、一般国道を鶴岡に向かって走り、次の目的地新潟県山北町の日本國の登山口に車を走らせたのである。

 

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