南八ヶ岳登山記録(無雪季)

八ヶ岳 冬季の登山記録

赤岳 アカダケ 標 高 2899m 日本百名山 山 域 南八ヶ岳
龍頭峰 リュウズミネ 標 高 2870m 標高2000m超峰 山 域
牛首山 ウシクビヤマ 標 高 2280m 山 域
大天狗 オオテング 標 高 2258m 山 域
小天狗 コテング 標 高 2178m 山 域
登 山 記 録
登山月日 2018年10月26日
登山経路 美し森・たかね荘5:10〜牛首山7:35/7:45〜稜線縦走路10:15〜龍頭峰10:25〜赤岳10:35/11:00〜大天狗12:30〜小天狗13:20〜車道入口14:25〜たかね荘14:50
行動時間 登り 真教寺尾根 5時間25分 下り 県界尾根 3時間50分 合計 9時間40分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 美し森・たかね荘まで山岳観光道路
トレイル 赤岳山頂付近は真教寺・県界尾根ともに鎖が梯子場が連続する岩稜帯
2300m付近までは森林地帯に快適トレイルが続く
水場・トイレ 入山口の美し森のたかね荘・観光案内所にtoilet自販機あり、山頂は頂上小屋意外にtoiletなどない
その他 バリエーション豊かな登山が楽しめる
山行記


真教寺尾根の牛首山と鎖場


厳しい岩稜帯を登って稜線縦走路へ


龍頭峰・赤岳


阿弥陀岳←赤岳から→横岳方面

真教寺尾根の登山口「美し森・たかね荘」を夜明け前にheadlampを点けて出発した。広い遊歩道と木製階段を15分ほどで「羽衣の池」に到着し、暗闇の中標真教寺尾根の標識を確認して前進する。膝丈の笹の被さる遊歩道であるがしっかり整備されていて迷うことは無かった。6時前にはようやく夜が明けてHeadlampを消すころには清里スキー場のリフトトップに着いた。このリフトは観光用に通年運航しているそうだ。すぐ上に平坦な場所があって「賽の河原」で、大門沢からの道が合わさっていた。いよいよここからが真教寺尾根の登山道である。
たかね荘から2時間半ほどかかって牛首山に到着した。山頂にはベンチもあってここまで日帰り登山を楽しむ観光客も多いのだろうと思った。朽ちて倒れた山頂標識を見ながら朝食休憩を取った。牛首山からは小さなアップダウンを繰り返しながら扇山などを踏んで高度を上げて行くが、あまりにも高度を上げないのでイライラさせられる。2361mピークを越え2450m付近からは樹林帯を抜けて灌木の疎林の中傾斜を増してきた。2600mを越えるといよいよ真教寺尾根の核心部で、鎖場が現れる。ここでヘルメットにを被る。傾斜はさらに増して上方を見上げると被さるようで恐怖感が募る。一度登りあげた鎖場で水分補給した。いつも岩登りでは恐怖感で一気に登りあげて脱水症状気味になることが分かっているからである。鎖につかまりながら一歩一歩慎重に登り上方に稜線縦走路の標識が目に見えるようになると少し傾斜も緩んできた。周囲の展望を観る余裕が出る頃には赤岳から権現ッ岳への縦走路の稜線に登り着いた。言わq場に腰を下ろして登って来た真教寺尾根を見下ろしたが急斜面で鎖場の下方までは全容を見ることが出来なかった。山梨縣側には雲海が広がっていて富士山も雲海の上に霞みがちで、すぐ近くの権現岳にも雲が纏わりついていた。
稜線分岐で一息入れた後は岩稜帯の稜線を競願を回りこむようにして真教寺尾根の突端龍頭峰に登り着いた。2870mの山頂である。縦走路から5mほど離れているので知らない登山者は通り過ぎてしまう峰で、私も14年前通過してしまった龍頭峰を踏んでそれなりの感動があった。山頂には靴が1足のモニュメントが岩に埋め込まれていたが、どんな理由があるのかは分からない。リュウズミネから縦走路の岩稜を少し下ると阿弥陀岳方面からの道を合わせ、若い単独行氏が登って来た。そして9年ぶり、5回目の八ケ岳主峰赤岳山頂に登り着いた。たかね荘からは5時間半の行程で10時半過ぎの到着であった。先行者が一命写真を撮る中、阿弥陀からの登山者と写真を撮り合った。山梨県側は雲海が広がっていたが、信州側は青空が広がって絶好の展望が開けいたが風が強かった。しばし展望を楽しんだ後頂上小屋方面に移動し下山に使う県界尾根を眺めながら軽食をとった。14年まえに一度泊ったことのある頂上山荘は懐かしかった。



県界尾根全景


連続するハシゴ場・鎖場


大天狗・小天狗

県界尾根は20年ほど前ムスコと百名山巡りの際、杣添尾根を登って横岳から赤岳に縦走し下りに使った道である。まだ子供であったムスコが鎖場で何度も悲鳴を上げながら長時間かかって下り、宿泊予定の「かんぽの宿」から電話が自宅にかかってきて、宿にも家にも心配をかけたものである。
岩稜帯や鎖を頼り300mほどに下る真教寺尾根に比べ、「県界尾根の方が下りには有利である」と頂上小屋で行き交った登山者も下山時は県界尾根を勧めてくれた。私も当初は真教寺尾根の往復を考えていたが登って来る時の下山時の恐怖感が大きかったので、県界尾根下山に切り替えた。県界尾根は頂上付近までハイマツ帯が続いているのでその分恐怖心は薄れ、ジグザグ切った登山道を下って行く。やがて岩場に差し掛かり鎖場・梯子場が連続していたが、慎重に下るとそれほどの恐怖感が無く200mほど高度を下げることが出来た。さらに灌木帯を少し下って標高2500m付近で昼食を摂りながら休憩した。シラビソ林に入って緩急を繰り返しながら県界尾根を下り、大天狗・小天狗を踏みながら高度を下げて行き、小天狗の先で清里方面への分岐で県界尾根から分かれた。清里への道は級阪が連続していたが40分ほどで大門沢の砂防工事用に開かれたと思う工事用道路跡の登山道入口に着いた。ここまで赤岳山頂からは3時間の行程であった。工事用道路跡を30分ほど下って、ここが「県界尾根の登山口」の標識が立つ清里スキー場の管理棟付近の車道に出た。疲労の色も濃く膝の痛みも出てはいたが舗装道路を20分ほど歩いて美し森・たかね荘の駐車場所に下り着いた。車に乗り込み、直ぐ下の昨日登山届を提出した「美し森観光案内所」に下山報告して美し森を後にした。


美濃戸中山 ミノドナカヤマ 標 高 2387m 標高2000m超峰 山 域 南八ヶ岳
阿弥陀岳 アミダダケ 標 高 2805m 山 域
御小屋山 オコヤヤマ 標 高 2135m 山 域
登 山 記 録
登山月日 2018年6月5日
登山経路 美濃戸口5:30〜やまのこ村6:20/6:30〜南沢分岐地点8:20〜美濃戸中山9:15/9:30〜分岐地点10:00〜行者小屋10:15/10:30〜文三郎尾根分岐〜阿弥陀岳肩11:40〜阿弥陀岳12:20/12:45〜御小屋山14:45/15:00〜御小屋尾根登山口15:45〜美濃戸口16:15
行動時間 合計 10時間45分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 美濃戸口の登山口まで問題なし やまのこ村までは砂利道ながら車入れる
トレイル 美濃戸中山はシラビソ林の苔むす中 その他は人気の快適トレイルを踏む
水場・トイレ 水場・toiletともに各小屋にある
その他 阿弥陀岳の岩場以外は危険個所はない 美濃戸中山も迷うほどの事もない
山行記


シラビソ林の中苔踏んで美濃戸中山へ


南沢河原から見る美濃戸中山

 
横岳←行者小屋→赤岳

美濃戸口に車をつけて5時半に出発した。やまのこ村までも車道はアイドリングにしては少々長すぎるが、栃木から来た中年女性2名と山談義をしながら50分ほどで到着した。足の速い女性を先にやり南沢の登山道に入った。人気の八ヶ岳の登山道でとてもよく整備されているが、緩急を繰り返して高度を上げて行く。途中休憩ポイントで朝食を摂った。美濃戸中山と阿弥陀岳の鞍部付近のC2250m付近で南沢の河原に入って中山側から合わさる沢形に入った。シラビソ林の中に人が歩いた形跡があり道形が続いていた。10分ほど道形を追ったが適当に中山の山頂を目指した。藪漕ぎと言うほどの事もなく苔むす中を高度を上げて行く。勾配もきついところはなく南沢分岐から1時間足らずで美濃戸中山の山頂に着いた。山頂と思われる最高点の樹木に赤布が下がっているだけで標識も三角点もなかった。付近に腰を下ろして暫し休憩の後は適当に南沢分岐地点まで下った。
分岐からは川原の中の登山道を15分ほどで行者小屋に着いた。小屋はまだ営業していないようで小屋開けの準備をしていた。ベンチで一休みし飲料水を補給して文三郎尾根に入りすぐ先の分岐~阿弥陀岳への道に入った。脚力体力の衰えで、稜線まで何回か足を止めながら登った。稜線に登り着き阿弥陀岳を見上げると被さるような岩場に梯子が掛かっていてまさに垂直の岩場を登る感じである。10数年前に登った記憶はほとんどなく恐怖が募るばかりであった。持参したヘルメットをかぶり岩場に取り付き梯子場を登る。梯子場の先には鎖場が連続しているが岩場にしっかりと足場が有ってそれほど恐怖を感じないまま高度を上げて行き、山頂直下は少し傾斜も緩んでいた。御小屋尾根を登ってきた二人組が休憩する中阿弥陀岳山頂に登り着いた。高曇りながら大展望が開けていた。展望を楽しみながら昼食休憩を取った。
阿弥陀岳からは御小屋尾根を下った。山頂稜線は岩稜帯で気が抜けない。今年の春雪山で滑落事故があったのはこの岩稜帯であることを知っているので慎重に歩いた。岩場を過ぎると一気の下りになってロープも下がる場所もあった。嫌になるほどの急坂を1時間ほど下ると樹林帯に入ったが樹林帯も急坂の連続であった。急坂を下りきると緩く快適な御小屋尾根のトレイルが続いていた。所々に境界改めの札が下がるのは昨年歩いた立場岳の尾根と一緒である。御小屋山に登りかえしたかなと思うほど高度を上げても御小屋山標識は現れず、下り勾配に入った登山道に御小屋山標識が有り拍子抜けした。標識前で最後の休憩をして下るとすぐ先に三角点が有り船山十字路と美濃戸口への尾根分岐に出会った。美濃戸口への尾根に入り快適に高度を下げて行き御小屋山からは45分ほどで美濃戸高原別荘地の御小屋山登山口に降り立った。別荘地の中の舗装道路を30分ほど歩いて美濃戸口の駐車場には16:15の下山となった。美濃戸中山登山で1時間50分ほどの回り道をしたが10時間半を超えるロングラン登山になって脚力の衰えを如実に思い知らされた。



阿弥陀肩から赤岳・阿弥陀岳への岩稜


赤岳←・阿弥陀岳山頂から→横岳・硫黄岳


(左)硫黄岳・天狗岳・蓼科山方面  (右)御小屋尾根下山路から阿弥陀岳


御小屋尾根・御小屋尾根に咲く花



御小屋山山頂と三角点


権現岳 ゴンゲンダケ 標 高 2715m 標高2000m超峰 山 域 八ヶ岳
奥三ッ頭 オクミツガシラ 標 高 2590m 山 域
三ッ頭 ミツガシラ 標 高 2580m 山 域
登 山 記 録
登山月日 2017年10月1日
登山経路 観音平6:20〜押手川分岐7:50〜青年小屋9:00/9:20〜権現岳10:40/11:15〜奥三ッ頭11:35〜三ッ頭12:00/12:15〜木戸口13:10〜観音平15:00
行動時間 合計 8時間40分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 雨宮さん・吉川さん
情   報
アクセス 観音平まで快適舗装道路
トレイル 樹林帯・岩稜帯と楽しめるトレイル 三ツ頭からの下りは緩く快適トレイルが続く
水場・トイレ 水場は青年小屋付近と 三ツ頭から下るルートの途中にある toiletは観音平と青年小屋にある
その他 日帰りには程よい周回コース
山行記


青年小屋・ギボシの岩峰


ギボシを登って・権現岳の肩から


阿弥陀岳・赤岳バックに


権現岳山頂と三ツ頭への道を見下ろす(中間に奥三ツ頭のピーク)


奥三ツ頭と木戸口への稜線



絵になる景色


山火事跡から見る編笠山・木戸口公園


観音平の駐車場は日曜日の朝6時前でもほぼ満車状態であった。登山の支度をしていると同行の雨宮さんの車も着いて上段にある駐車場に停めた。6時20分に登山道に入った。10年以上も前になるが、美濃戸口から阿弥陀・赤岳踏んでキレットから権現・編笠と歩いて下って来た道であるが、記憶はほとんど消えていた。樹林帯の中緩く登って行く快適トレイルが編笠山・青年小屋への分岐押手川に着いた。一息入れた後は青年小屋への巻道に入った。一部泥濘もあるがこちらも快適トレイルが続いていて、青年小屋には9時丁度についた。「遠い飲み屋」の看板が立つ小屋前で軽食をとりながら暫しの休憩である。
青年小屋からは西岳への道を分け樹林帯を権現岳に向かう。樹林が切れると岩稜の稜線に出て、荒々しいギボシの岩場が目の前で、富士山も雲海の上に姿を見せていた。ギボシの岩場は一部鎖場もあって緊張させられるがそれほどの距離と時間ではなくギボシの分岐から権現小屋に進み、後方の権現岳の肩に着いた。休憩場所には良いところで先行していた登山者やキレット側から下って来たグループが休んでいた。眼前の阿弥陀岳・赤岳の八ヶ岳主峰を眺めながら少し早い時間であるがここで昼食休憩を取った。
権現岳山頂の岩峰にタッチした後、檜峰の祠にも手を合わせて三ッ頭への登山道を下る。登山道をわずかに外れる小さな突起が今回の狙いの標高2000m超峰に数えられる「奥三ッ頭」である。此処にも小さな石祠が立っていたが、山頂標識などはなかった。三ッ頭に下って来し方を振り返りながら休憩した。まさに絵になる景色の広がる三ッ頭ではある。三ッ頭から山頂直下で前三ッ頭への道を分けて木戸口公園への道に入り、山火事跡と思われる白骨化した木々が痛々しい場所で眼前の編笠山・青年小屋などを見ながら休憩した。ここら辺りからは木戸口公園まで緩く快適なトレイルが続いていた。途中水場のある場所でも一息入れ、膝丈の笹が被さるトレイルを一気に下ると天女山への道と観音平への道の三叉路に着き、遊歩道然と整備された道を観音平に向かい、最後は少し登りかえして観音平に着いた。
行動時間8時間の日帰り登山にはとても良いコースではあった。


横岳 ヨコダケ 標 高 2829m 標高2000m超峰 山 域 八ヶ岳
大同心 ダイドウシン 標 高 2650m 山 域
小同心 ショウドウシン 標 高 2760m 山 域
登 山 記 録
登山月日 2017年7月7日
登山経路 南牧村海ノ口自然郷横岳登山口(6:45)〜三叉峰10:25/10:40〜横岳(11:00/11:25)〜主稜線縦走路(11:40/12:25)〜大同心往復(12:25/12:50)〜鎖場(12:55)〜小同心往復(12:55/13:20)〜横岳(13:30/13:40)〜三叉峰(13:55)〜登山口(16:30)
行動時間 合計 9時間45分 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 海ノ口自然郷まで快適道路が続く
トレイル 杣添尾根を直登するが樹林帯の中転石交じりの悪路もある
水場・トイレ 沢水取れるが飲用は?toiletは登山口にも無い
その他 大同心・小同心は入山禁止ではないが植生保護のロープで立ち入り禁止されている
山行記


杣添尾根を登る


三叉峰と横岳山頂


主稜線から観る大同心・大同心から観る主稜線


大同心から横岳小同心


縦走路から見る小同心とその山頂


海ノ口自然郷の横岳登山口には6時半過ぎに着いた。前夜は小屋泊まりしたと思われる他県ナンバーの車が4台ほど止まっていて、私の後にも多摩ナンバーの車が続いていた。
もう3度目の杣添尾根からの横岳であり、勝手知ったる道と思ったのであるが、記憶とは遠い杣添尾根であった。登山口からは別荘地の中の遊歩道を行き30分ほどで本格的登山道になった。杣添沢の木橋を渡って杣添尾根に取り付く。当初はシラビソ林の中緩く登って行き、やがて転石交じり・木の根絡まる荒れた道となり高度を上げて行く。標高2400mを超える頃になると尾根を外してダケカンバ林の中をトラバース気味に進み、最後はハイマツ帯に出て一気の急坂となって三叉峰の登り着いた。8年前の前回は3時間15分で登り着いた八ヶ岳主稜線であったが、今日は3時間45分も掛かっていた。
梅雨の晴れ間を狙ってきたのであるが、三叉峰に着くころにはガスも上がってきて展望はなかった。三叉峰で一息入れて高山植物を眺めながら横岳に向かい、晴れるのを待ちながら休憩するも中々晴れない天気に気を揉む。何しろ目の前に聳えているはずの大同心・小同心の姿が見えないのである。横岳から鎖場を下って鎖場の中間付近で小同心への道を確認した後稜線に出て大同心への分岐と思われる付近の岩に腰を下ろして昼食を摂った。昼食後付近を行き来し大同心への道を探していると運良く霧が晴れて大同心が姿を現し、稜線からの分岐に踏み跡を見つけることができた。「植生保護のため立ち入り禁止」の看板が下がるロープを跨いで砂礫地に踏み跡を追う。岩場まで下ってザックを下ろし空身になってハイマツ帯から鞍部に下った。赤茶けた露岩の鞍部からはしっかりした登山道があって、緩く大同心の岩塔に続いていた。岩塔はハイマツに囲まれた小広い広場になっていた。ガスに切れ切れに主稜線や横岳・小同心が見えて写真を撮ることができた。山頂で写真を撮った後は来た道を急いで戻る。「進入禁止のロープを跨いだ罪悪感があるので、他の登山者に見られたくない」思いが強かったが、縦走路に戻るまで誰にも見られることはなかった。
縦走路に戻りすぐ先の鎖場に移動、ここもロープに「植生保護のため立ち入り禁止」の看板が下がるロープを越えて、岩陰にザックを預けて岩場をトラバースして行く。しっかりした道が付いているので危険は感じない。小同心との鞍部に下るとウルップソウが群生して咲いていた。縦走路から見ると屹立して見える小同心の岩峰も鞍部からは緩く続いていてあっけなく岩塔に立つことができた。鞍部に下って花々をカメラに収めた後岩場を慎重に戻り、鎖場・鉄梯子を登って横岳には13時半に戻った。夏季休暇に入ったのだろうかと思う大学生のパーティーが休んでいた。ザックに残しておいたリンゴをかじった後は三叉峰から杣添尾根を一気に下った。8年前には三叉峰から登山口まで1時間50分で下ったが今日は2時間半もかかってしまい、脚力の衰えを如実に思い知らされたのである。



小同心の岩場に咲くウルップソウとチョウノスケソウ


赤岳 アカダケ 標 高 2899m 日本百名山

山 域

八ヶ岳
横岳 ヨコダケ 標 高 2829m 花の百名山

山 域

八ヶ岳
登 山 記 録
登山月日 2009年6月19日
登山経路 海の口自然郷登山口6:35〜杣添尾根〜三叉峰9:50〜赤岳11:10/11:25〜三叉峰〜横岳12:50/13:20〜三叉峰13:35〜登山口15:25
行動時間 合計 7時間50分 (休憩時間を含む)
天  候
メンバー 単独

情  報

アクセス 別荘地の横岳登山口まで舗装道路
トレイル 杣添尾根は木の根の絡まる登山道であるが緩い勾配で続いている最後はハイマツ帯の急登
水場・トイレ 水場は途中で沢水取れる トイレは登山口にもない 山上の各小屋で
その他 この時期は標高2500mを越えると登山道に残雪ある

山行記


赤岳山頂と横岳山頂であった輝ジィージさんご夫妻


杣添尾根はシラビソの林を行き最後はハイマツ帯を登る

ツクモグサが花開いたと言う便りを聞いたので、横岳最短登山口の野辺山高原の別荘地・海の口自然郷に車をつける。このコースは1998年ムスコと二人、初めて八ヶ岳に登ったコースで懐かしい限りだ。別荘地は1300mの野辺山高原からさらに高度を上げており、登山口は既に標高2000m近いかもしれない。登山口には駐車場も完備されているがトイレや水場などはない。先行した者か、山上の山小屋で宿泊した者かは分からないが、5台の車がとまっていた。

今回は花見登山である、出来るだけ軽荷にして登山道に入る。別荘地の中の歩経路を15分ほど進み本格的な登山道に入る。小さな沢を渡ると杣添尾根である。シラビソとコメツガの幼木の中を行く。しばらくすると後続の単独女性が追いついてきた。随分速い足でビックリする。一旦先を譲るが又すぐ先で合流し山談義をしながら登り続ける。単調な単独行よりは気もまぎれて時間の経つのが早く感じる。雪解け水で荒らされた登山道も今は水の流れもなくズボンや靴を汚さなくても済む。シラビソ林がダケカンバに変わる頃は登山道に残雪が現れる。そして登山道は尾根を外して山腹を行くようになる。まだまだ残雪たっぷりで足をとられるのである。残雪が消えるとハイマツ帯になり急登になる。被さるような道を20分も凌げば八ヶ岳縦走路の三叉峰に登りついた。ここまで登山口から3時間15分である。
曇り空ながら赤岳もしっかりと姿を見せている。登ってきた杣添尾根を振り返ると尾根の下に野辺山高原の野菜畑を覆うビニールが白く光っている。
休むことなく日の岳方面に足を進める。登山道の脇にはハクサンイチゲの白い花が開いている。目標のツクモグサも今が見頃と可憐に花開いていた。それらを写真に収めた後、「ここまで来たからには赤岳へ」と岩稜の鎖場を下って赤岳天望荘へ向かい、さらに一汗かいて赤岳山頂に立った。3月の雪山以来通算4度目の赤岳である。残念ながら山頂に着くころは霧も巻いてきて展望は得られない。
少々休憩の後、往路を三叉峰に戻り、僅か先の横岳に向かう。こちらの縦走路にもツクモグサが開きウルップソウの蕾も膨らんでいた。もう一つの目標チョウノスケソウは発見できなかった。横岳山頂で昼食休憩をとっていると新潟から来た夫婦登山隊と話が弾み山と花談義を楽しむ。ネットで時々見かけるHさんであった。私がチョウノスケソウだとばかり思っていたのはハクサンイチゲであることを指摘され頭をかくのであった。

三叉峰に戻って、小屋泊まりの登山者が登ってくる中杣添尾根を下る。最後は岩村田高校の山岳部の先生・生徒と足を合わせながら海ノ口自然郷の登山口には三叉峰から1時間50分で下りついた。

 

横岳に咲く花々



ツクモグサ



ハクサンイチゲ





阿弥陀岳 アミダダケ 標 高 2805m 日本標高百座

山 域

八ヶ岳
赤岳 アカダケ 標 高 2899m 日本百名山

山 域

八ヶ岳
権現岳 ゴンゲンダケ 標 高 2715m 日本標高百座

山 域

八ヶ岳
編笠山 アミガサヤマ 標 高 2524m 隠れ名山

山 域

八ヶ岳


霧の阿弥陀岳山頂で


赤岳山頂も霧の中だった


権現岳


権現岳からの展望 (左)北岳・甲斐駒ケ岳 (中)阿弥陀・赤岳 (右)赤岳


青年小屋から編笠山へ。振り返ると権現岳と南八ヶ岳の主峰が光っていた

登 山 記 録
登山月日 2004年10月24日〜25日
登山経路 第一日目 美濃戸口8:25〜美濃戸9:10/9:25〜行者小屋11:35/11:55〜稜線12:45〜阿弥陀岳13:05〜稜線13:30〜中岳〜赤岳14:30〜赤岳頂上小屋(泊)
第二日目 赤岳頂上小屋7:10〜キレット〜キレット小屋8:15/8:30〜権現岳9:45/10:50〜青年小屋11:35〜編笠山12:00/12:20〜観音平13:50
行動時間 第一日目6時間05分 第二日目6時間40分 合計12時間45分(休憩時間を含む)
天  候 第一日目晴/霧  第二日目霧/晴
メンバー 山友・宮澤和彦氏と二人

情  報

アクセス ご存知美濃戸までは問題なし
トレイル よく整備されている キレットも少しも気にならない
水場・トイレ 各小屋に有る。別名小屋が岳というほど小屋が整備されている。
その他 別名小屋が岳というほど小屋が整備されている。

山行記

山梨県大泉村の観音平に私の車を置いて、Mさんの車で美濃戸口に回る。今日は昨年同じ時期南ア黒法師岳で知り合ったMさんとの再会登山である。美濃戸山荘に車を預けて、まだまだ車の進入できる道を1時間歩いて小松山荘に着く。ここから行者小屋目指して南沢の道に入る。
沢沿いの道で結構傾斜があるがトレイルはジグザグが切ってあり、歩きやすい。さすがに人気の八ヶ岳へのプロローグと言うところだ。2時間も有ればゆっくり到着するだろうと思っていたが、一生懸命歩いても2時間を超えていた。昨日の中央アルプス烏帽子ヶ岳登山の疲労が残っているようだ。
行者小屋に着くと韓国人の団体登山者が大きな声を上げて眼前の赤岳に感動している。マー大目にみても少しはしゃぎすぎだと思う。地元の日本人は眉をひそめながら、何処の山にきているのかと思うのである。
阿弥陀岳を目指して中岳道を登る。ここも急坂の樹林帯の中にジグザグが切ってあり、安心して歩ける。この中岳道を歩く頃から天候悪化して霧が巻き始め、稜線に着くと完全に霧の中であった。
稜線にザックをデポして鎖場をよじ登って阿弥陀岳を目指す。15分ほどで霧の中の阿弥陀岳山頂に登りつく。記念の写真を撮ってすぐ引き返し、中岳を回って今度は赤岳目指す。文三郎道を合わせてザレタ道を登ると、やがて山頂への岩場となる。山頂まで30分の案内看板があったが鎖を頼りに気合いを入れてよじ登ると20分も掛からずに赤岳山頂に飛び出した。
6年ぶりの赤岳山頂は乳白色のガスの中であって感激が薄い。
今日の行程はここまでで、山頂に立つ頂上小屋に入る。思ったよりずっときれいな小屋でびっくりする。下着を着替えて「天の窓」と言われる食堂でMさんと二人酒を酌み交わしながら山談義を楽しむ。酔いの回る頃には夕食となる。これも思ったよりおいしい焼き肉の夕食にありつき満足の頂上小屋の一夜が更けてゆくのであった。

赤岳頂上小屋の夜は風が窓を揺すり熟睡にはほど遠い一夜であった。
夜が明けると外は弱い霧雨である。10人ほどの宿泊者はみんな予想と反した天候に声もない。
朝食をとるとそそくさとそれぞれの目的地に向かって小屋を出発していった。雨着をつけて外に出るが濡れるほどの霧雨でもない。私とMさんは赤岳山頂を踏んで記念写真を撮ったあと、キレット越えに掛かる。
少し霧で濡れた岩場を慎重に下る。晴れていれば素晴らしいところを歩いていることが想像できるのであるが・・・・。一旦緩くなった岩場を過ぎて、いよいよキレットの核心部に来ると、この夏、槍ヶ岳〜西穂高岳まで縦走したときの大キレット越えがいやが上にも思い出させられる。ペンキマークを拾って慎重に下る。
やがてキレット小屋の青い屋根が見えてきた。キレット小屋迄は赤岳山頂から1時間15分で下り、15分の休憩をする。ここから又権現岳への登りとなる。霧の中であった赤岳も少しずつ晴れてゆく。その都度振り返りながらゆっくり登る。最後は長い梯子を登り切ると権現岳であった。
然しここで勘違いをする。権現小屋の先に見えるギボシを権現岳と思いこみ権現岳を踏まずにギボシに廻り間違いに気付いて権現岳に戻る。
特徴ある岩場の山頂に手を掛ける。この間違えが幸運であって、ロスをしている間に完全に赤岳方面の霧が晴れて八ヶ岳主峰群の展望が開けて驚喜するのであった。結局カメラを向けたり、軽食休憩を夾むと1時間以上も権現岳に滞頂したのである。そしてギボシを巻いて青年小屋に下る。更に巨石の道を編笠山に登り返す。
編笠山到着は12時ジャストであった。今朝、観音平から登ってきた登山者が休憩している。
権現岳方面を振り返ると完全に霧の晴れた南八ヶ岳の全貌が雲一ついない空の下に広がっていたのである。
ここでも思う存分シャッターを押す。
そして急坂を下り、優しいトレイルとなった樹林帯を一気に観音平に下る。
山友・Mさんとの1年ぶりの再会登山も又、思い出深い八ヶ岳となったのである。

2009年3月 硫黄岳〜横岳〜赤岳


西岳 ニシダケ 標 高 2398m -

山 域

八ヶ岳
編笠山 アミガサヤマ 標 高 2524m -

山 域

八ヶ岳
登 山 記 録
登山月日 2009年10月4日
登山経路 富士見高原西岳登山口7:05〜西岳9:55/10:10〜青年小屋11:05〜編笠山11:30/12:15〜西岳登山口14:15
行動時間 合計 7時間10分(休憩時間を含む)
天  候
メンバー 甲府市のAさんと

情  報

アクセス 富士見高原ゴルフ場まで舗装道路
トレイル 西岳への登路は緩い勾配で歩きやすい 稜線は苔むす登山道 
編笠山からの下りは山頂部は巨石累々の中も樹林帯はジグザグきった歩きやすい登山道
水場・トイレ 西岳登山道の中間と青年小屋の近くに見ずばある。トイレは青年小屋にある。
その他 人気の八ヶ岳では比較的静かな山歩きが楽しめる。

山行記


(左)西岳から編笠山(右)編笠山から西岳


西岳から見る権現岳


青年小屋と編笠山山頂

富士見高原ゴルフ場の打放し練習場が西岳・編笠山の登山口で、初めての登山者には少々分かりづらい場所である。今日の山行を誘ってくれた甲府のAさんが待っていてくれた。
天候の崩れも心配ないので軽いザックで登山口を入る。緩い傾斜の樹林帯を行き、林道を2度ほど横切り、徐々に高度を上げてゆく。トイレもある水場で一息入れる。1時間に1回の休憩を挟みながら登る。健脚のAさんにピタリと後に付かれると私にとっては少し速いペースにならざるを得ない。
樹相もシラビソ林から潅木に変わってくると右側に編笠山が望めるようになり、更に高度を上げると、編笠山方面からしか見たことの無い権現岳の岩峰が見えてきた。登山道に露岩が現れるようになると西岳山頂はすぐであった。
登山口からは2時間50分ほどの時間であった。先着した登山者が一人休んでいた。
私達も15分ほど休んで、青年小屋方面に稜線を行く。背の低いしらびそ林の中は苔むして落ち着いた高山の雰囲気が漂っている。何よりも人気の八ヶ岳にあって静かな稜線歩きが楽しめることが一番である。Aさんと尽きぬ山談義も時間の経つのが早いというものだ。豊富な沢水が流れる水場に来ると青年小屋は目の前であった。昼前のこの時間ではテントは一張りもなかった。休憩も取らず、編笠山への巨石の中の登山道を登る。
少々汗をかいたが編笠山には西岳から1時間20分11時半の到着となった。
観音平方面からの登山者で山頂は大賑わいである。阿弥陀・赤岳・権現岳の南八ヶ岳主峰を見ながら昼食休憩を取る。次回の山行計画を相談しながらあっという間の山頂ステイであった。
山頂からは信濃境への道を下る。山頂直下の巨石の中を下ると、樹林帯の中ジグザグ切った道となり、少し迷いやすいところもあった。
途中一回の休憩を挟んでゴルフ練習場の登山口には編笠山山頂からは2時間で下りついた。
好天の下、秋の一日をお付き合い頂いたAさんにお礼を言ってお別れしたのである。

 


立場岳 タチバダケ 標 高 2370m 標高2000m超峰 山 域 八ヶ岳
登 山 記 録
登山月日 2017年9月30日
登山経路 船山十字路8:55〜(ロス約20分)〜林道分岐10:05〜阿弥陀南陵〜立場岳11:40/12:50〜分岐14:15〜船山十字路14:40
行動時間 登り 2時間45分 下り 1時間50分 合計 (休憩時間・ロスタイム含む) 
天 候
メンバー 単独
情   報
アクセス 船山十字路まで細いながら舗装道路
トレイル 阿弥陀南陵は尾根道を直登する 傾斜も緩く快適トレイル
水場・トイレ 水場・toilet共に山中には無い
その他 尾根道の両側はキノコ山で入山禁止
山行記


阿弥陀岳・権現岳


樹林の中の立場岳山頂

キノコ狩りのシーズンで舟山十字路の駐車場は地元ナンバーの軽トラックなどで満車状態であった。車止めゲート脇を抜け林道に入る先にとすぐ先に御小屋尾根への道が分かれていた。林道から右折する阿弥陀南陵に入る道を見落として、林道終点まで行ってしまい、キノコ採りの地元の方に道を間違えていることを教えられた。10分ほど戻って樹木に「阿弥陀岳」の看板を見て正規ルートに入った。尾根への取りつきは急坂であったがそれほどの距離でなく、難なく尾根に駆け上がることができた。阿弥陀岳から派生する南陵はコメツガ林のキノコ山で穴山財産区の「境界改め」の木札が随所に立てられていて、南斜面の尾根伝いに番線(針金)が張られていて、「入山禁止」の看板が随所に掲げられていた。
尾根道は一部岩稜もあるが緩急を繰り返しながら落ち葉のクッションの利いた快適トレイルが続いていた。標高2000mを超える辺りでキノコ山の入山規制は終わりシラビソ林となり、最後は傾斜も緩くなって「立場山」の標識が掛かる山頂に着いた。山頂はは樹林の中で展望はない。そのまま緩い稜線を10分ほど進むと樹間が開け、右側には権現岳・ギボシ、前方には阿弥陀岳の荒々しい岩場が見えた。「青ナギ」と云われるここで展望を楽しみながら昼食休憩を取った。山頂付近に1時間ほど滞頂してクッションの利いた快適トレイルをゆっくり下ったが、雑キノコがたくさん見られたが今の自分には毒キノコの判別はできない。


最後はシラビソ林・コメツガ林のトレイル

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